JR東海は、新幹線車両N700Sと在来線特急車両HC85系の追加投入について発表した。新幹線・在来線ともにインバウンドを含めた利用が堅調に推移していることを受けて、さらなる輸送サービスの充実のため、車両の追加投入を決定したとのこと。
新幹線車両N700Sは、2026年度までに63編成を投入し、2027年度に7編成、2028年度に6編成、計76編成の投入を計画していた。今回の決定にともない、2027年度に8編成、2028年度に7編成を投入することとし、2028年度までに計78編成を投入する計画に変更する。
これにより、利用ニーズに合わせたさらなる弾力的な列車設定が可能となるため、利便性が向上する。自然災害等の輸送障害時において、より機動的な列車充当も可能となるため、早期の遅延回復にも資するとしている。
在来線特急車両HC85系は、おもに高山本線経由の特急「ひだ」、関西本線・紀勢本線など経由する特急「南紀」で使用される。2023年までに計68両を投入しており、以降の投入は計画していなかった。今回の決定にともない、2027年度下期に6両(4両編成および2両編成)を追加投入することとなり、車両数は計74両に。利用ニーズに合わせたさらなる弾力的な増結・増発が可能となるため、利便性が向上するという。