サウンドファンは6月9日、「『聞こえ』に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は5月16日~23日、50代以上の男女360名を対象に、インターネットで実施した。
最近の自身の「聞こえ」について尋ねたところ、約半数は「聞こえ」に課題感があることがわかった。具体的な違和感の1位は「テレビや電話の音が聞き取りづらくなり音量を上げるようになった」だった。
年代別に見ると、加齢とともに「聞こえ」に関する悩みを複数回答する割合が増えている。特に60代以降は「聞こえにくさ」を実感する人が顕著に増えていることがわかった。
年代ごとの「聞こえ」に関する悩みの変化率を比較したところ、「テレビや電話の音が聞き取りづらくなった」という項目では、60代から70代への移行時に変化率が大きく跳ね上がっている。一方、「会話の中で聞き返すことや話がかみ合わないことが増えた」は、年代が上がるごとに段階的に上昇している。
以下は、具体的な聞こえの困りごとについてのコメント。
「テレビを見ている時に、声が聞き取りにくいのでボリュームを上げますが、音が外に漏れて、恥ずかしい。ボリュームを下げて、文字を見ながら見ることが増えたが、文字が少ない(80代男性)」
「隣の部屋で家族がテレビを見ていたら、自分の部屋のテレビの音が聞こえにくくて音量を上げる(60代女性)」
「ぼそぼそ小さい音がい聞こえにくくなった(50代女性)」
「音としては聞こえている感じなのに、言葉として意味が聞きとれない(結局ちゃんと聞こえていないのだろうと思う)(70代女性)」
「人の話し声が聞き取りづらくなって、会話が億劫になっている(60代女性)」