現在放送中の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)のスペシャルトークショーが7日、静岡県・牧之原市相良総合センターい~らで開催され、田沼意次役の渡辺謙と意次の息子・意知役の宮沢氷魚が登壇した。
江戸時代中期の吉原を舞台に、東洲斎写楽、喜多川歌麿らを世に送り出し、江戸のメディア王にまで成り上がった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く本作。脚本は、『おんな城主 直虎』(17)以来、8年ぶり2度目の大河ドラマとなる森下佳子氏が手掛ける。
「大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』田沼親子お国入り!スペシャルトークショーin牧之原」と題したこの日のイベント。来場者数は約500人。申し込みは約7,500件で、当選倍率はおよそ30倍となった。静岡県牧之原市は、かつて田沼意次が藩主を務めた相良藩があった地。渡辺と宮沢は同日、牧之原市内の平田寺も訪問した。
渡辺と宮沢のコメントは以下の通り。
■渡辺謙 コメント
牧之原へ来た時からどのように意次と接点をもっていけばよいのか疑心暗鬼でしたが、あたらしい意次像もあると知って、しっかり演じていこうという気持ちになりました。また、スタッフが事あるごとに牧之原の盛り上がりを伝えてきてくれました。そういった有形無形の地域の思いを最後まで背負いながら意次を演じていきます。
脚本・森下さんもおっしゃっていましたが、意次が失脚することに変わりはありませんが、常に民のことを考え決して逃げない、誠実に向き合った政治家です。これまで別の世界で生きてきた蔦重と意次の人生は、実は究極の成り上がり者同士であり対になっています。政治と市中の内容がこれからますますリンクしていくのでぜひご期待ください。
■宮沢氷魚 コメント
今年の1月にこの場所に来たので、今回2回目ですが、前回に負けないくらいの皆さんの熱量で、すごく楽しみにしています。平田寺を訪れたのも2回目でしたが、前回は住職の方のお話もどこか他人ごとのように感じてしまっていたのが、今回半年ぶりの訪問でお話うかがった時に、半年間かけて意知を演じてきたことで、一個一個パズルのピースのようにはまっていくのを実感して、意知という人物を理解できたという感じがしました。牧之原の皆さんからのあたたかいコメントや思いを胸に、1年間撮影してきました。クランクアップの時に、牧之原のことや皆さんの顔を思い出して、少しでも皆さんのためになれていたらと思います。この先、意知は蔦重の力を借りながら、色々行動を起こしていきます。意知の最期はもちろん、その先の「べらぼう」も最後まで見ていただけたらうれしいです。
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