• 渡辺直美

お笑いへの思いを再確認「アメリカに行ってからもっとお笑いが好きになりました」お笑いへの想いがより深く ## 志村けんイズムを胸に世界へ

また、さまざまな仕事を経験する中で、お笑いへの思いが「より強くなった」と明かす。

「お笑いから抜けていたつもりは全くないですが、ファッション、モデル、演技などいろんな仕事を経て、もっと笑いに力を入れたいなと。37歳にして改めて新しいお笑いに挑戦というか、13年経て大人になった自分がどういうコントを作るのかというのも興味があったし、お笑いの向こう側を見たいという思いがあります」

アメリカに移住したことも、お笑いへの思いを再確認することにつながった。

「ずっとお笑いが好きで、お笑い芸人だからこそいろんな仕事させてもらっているなと思っていますが、海外に行って自分のアイデンティティって何だろうと考えた時に、やっぱお笑いがベースだよねと。私はお笑いがやりたいんだと感じました」

海外での経験を通じてお笑いの素晴らしさも改めて感じたという。

「お笑いは世界共通で、一番みんなが求めているものだなと。お笑いを作る人たちは言語関係なく心がつながっていて、お笑いは世界を一つにしてくれるものだと海外に行って改めて感じ、アメリカに行ってからもっとお笑いが好きになりました」

  • 渡辺直美

海外に進出した理由「いつまでも演じる側でいたいと思った時に…」

母子家庭で育ち、家で1人で過ごすことも多かった渡辺。当時は「テレビが友達」で、志村けんさんをはじめとする芸人たちに憧れて、自身も「寂しい思いをしている人たちを笑わせたい」との思いで芸能界を目指した。

日本中の人たちに知られる存在になり、そして、アメリカへ。海外に進出した理由も改めて聞いた。

「日本にいる時から海外のオファーが多く、日本で毎日仕事をしていたので断っていましたが、やりたいという思いに。そして、日本だと芸人のゴールが番組MCだったりしますが、私はコメディをやりたいと思っていて、いつまでも演じる側でいたいと思った時に、アメリカはMCをやる人もいれば、コメディ映画の主演をしている人もいて、いろんな道があるんだなと感じ、私もエディ・マーフィさんみたいにコメディ映画に出たいなと。自分の中の芸人のゴールはそこかなと思ってアメリカに行きました」

今年4月に、アメリカを代表する大手エージェンシーUnited Talent Agency(UTA)とマネジメント会社Brillstein Entertainment Partnersと契約したことを発表。土台が整い、ここからいろいろなオーディションに挑戦していきたいと意気込んでいる。

「エージェントに入っていないとオーディションの情報が入ってこないんです。2021年にアメリカに行った時からエージェントに入っていましたが、そこが1年後につぶれてしまって。そして、昨年スタンダップをやった時に業界の人たちも呼んだら、その中で面白いと思ってくれたのが、大きいエージェントとマネジメントで、ここからオーディションを受けていくという段階です。私自身も“Ready”になりました!」