• 渡辺直美

現在の英語レベルについては「小3から小5ぐらいになりました」と謙遜気味に話すが、YouTubeで公開されているアメリカでのトークライブの様子を見ても、英語だけで観客と軽快なやりとりを繰り広げ、笑いを生み出している。

「4年経ってもこれしかしゃべれないんだということにたまに絶望を感じますが、移住したばかりの時よりしゃべれるようになっているなと。思いはすごく伝えられるようになったし、相手がどういう意図で話しているのかわかるようになったし、人を笑わせられるようになってきました」

とはいえ、英語だと伝えたいことの「2%」しかまだ伝えられないと言い、「日本語で話したら面白いのにと。お笑いはスピード勝負なので、片言でもいいから間だけはぴったりいきたいと思っています」と吐露する。

昨年は英会話の先生のみに習っていたが、さらなる上達を目指し、今年からは英会話の先生に加え、発音専門、文法専門の先生にも習うように。

「自分の悪い癖で、なんとなく顔でコミュニケーションを取っていて、これがよくないと今年気づきました。ニュアンスや愛嬌で乗り越えようとするから英語力が伸びないのかもしれないと。今年から厳しく教えてもらおうと思い、3人の先生に習うことにしました」

  • 渡辺直美

アメリカで結果を「コメディ映画の主演ができたら一番いいなと」

今後については「一番の理想は、アメリカでも日本でも仕事したい。拠点をアメリカにしつつ半々でできたら」と両国でのバランスの良い活動を目指しているが、「今はアメリカで頑張って結果を残さないといけない。応援してくれている日本の皆さんの期待に応えられる結果がアメリカで出せたら、日本に戻ってくる可能性はあるかもしれません」と語る。

アメリカで何を成し遂げたら結果を残せたことになるのか。

「コメディ映画の主演ができたら一番いいなと。主演じゃなくても、志村さんのような面白コメディ演技で映画に出られたら」

渡辺の中に根付いている“志村イズム”を大切にしつつ、海外で揉まれながら芸人としてさらなる進化を目指す。

「志村さんの表情や動きなど、小さい頃から見ていたので、とても影響を受けていますし、志村さんのような演技ができたらいいなと憧れ続けています。日本に育ててもらったお笑いを元に、アメリカで新しい挑戦もして、世界中の人たちを笑わせられるようになれたら」

活動の拠点は変わった今も、「みんなの生活の中に寄り添えるようなお笑い芸人になりたい」という思いは変わらない。「アメリカだろうが日本だろうが変わらず、いろいろな言語でたくさんの人を笑わせられる芸人になれるように頑張ります」と力強く語っていた。

  • 渡辺直美
  • 渡辺直美
  • 渡辺直美
  • 渡辺直美
■渡辺直美
1987年10月23日、台湾生まれ、茨城県育ち。2007年にデビューし、ビヨンセのダンスパフォーマンスでブレイク。お笑い芸人の活動として、映画、ドラマ、ファッションモデル、アパレルブランド「PUNYUS(プニュズ)」のプロデュースなど幅広く活躍。2019年から東京とニューヨークの2拠点生活を開始。2021年4月から拠地をニューヨークへ移す。インスタグラムのフォロワー数は1000万人以上。2023年に全米7都市を回るライブツアーを開催。2024年10月にはニューヨークで初のスタンダップコメディ単独ライブを開催し、チケットは数分で完売した。