俳優の阿部寛が主演を務めるTBS系日曜劇場『キャスター』(毎週日曜21:00~)の伊與田英徳プロデューサーにインタビュー。阿部演じる報道番組『ニュースゲート』キャスター・進藤壮一に振り回されながら奮闘している総合演出・崎久保華役の永野芽郁と新米AD・本橋悠介役の道枝駿佑(なにわ男子)の演技について話を聞いた。

  • 日曜劇場『キャスター』本橋悠介役の道枝駿佑(左)と崎久保華役の永野芽郁

    日曜劇場『キャスター』本橋悠介役の道枝駿佑(左)と崎久保華役の永野芽郁

“進藤”阿部寛の隠された思いが明らかになる9話・10話

本作は、テレビ局の報道番組を舞台に、闇に葬られた真実を追求し悪を裁いていく完全オリジナルストーリーの社会派エンターテインメント。いよいよ放送も残り2回。8日放送の第9話では、進藤がキャスター生命を賭けて43年前の真実を暴こうとする中、『ニュースゲート』を揺るがす大事件が起きる。

伊與田氏は今後の見どころについて「進藤がなぜキャスターになったのかという彼の隠された思いがわかっていきます」と説明する。

「彼が報道の道に進んだことに、お父さんの死がどういう風に関わっているのか明らかになっていく。そこにいろんなあやがあって今の進藤がいるわけですが、進藤が自分のルーツをどんどん自分で発見していき、華と本橋が進藤の背中を見ながら報道を学んでいきます」

そして、「9話である事件が起きるのですが、それをどう乗り越えて報道と向き合っていくのか、彼らの報道の姿勢をしっかり描いていけたらと思います」と語った。

永野芽郁の存在感や演技力 道枝駿佑の成長も称賛

進藤役の阿部が圧倒的な存在感で君臨し、そこに全力で向かっていっている華役の永野と本橋役の道枝。伊與田氏は「2人とも阿部さんにぶつかっていって、しっかり演じていただいているように感じます」と評価する。

永野については「月9の主演もされていますし、もともとお芝居がしっかりしている。進藤と華の対決が1話からすでにワクワクするような感じで、主演同士の戦いのように思えるぐらい、2人がバチバチとやり合っている感じが見ていて面白かったです。なかなかな強敵が来たぞという感じがしました」と、阿部に負けない存在感や演技力に魅せられたという。

道枝については「相当お芝居の質が変わり、目に見えて成長しているなと。お芝居は相手がいるもので、相手によって芝居が変わるという、そのやりとりに面白さを感じているのではないかなと思います」と本作の中で成長を実感したと語る伊與田氏。以前は「悲しいんだ」「楽しいんだ」といった一方向的な感情表現だったが、「相手との掛け合いをしながら」という双方向的な演技になっていると感じているそうで、「その辺の面白さを感じているんじゃないかなと思える瞬間がありました」と話していた。

(C)TBS