女優の松本まりかが主演を務めるテレビ朝日 金曜ナイトドラマ『奪い愛、真夏』が、7月期(毎週金曜23:15~24:15)に放送される。
さまざまな登場人物たちが愛を奪い合う、“ドロキュン恋愛ドラマ”として日本中に衝撃を与えた『奪い愛』シリーズ。2017年にテレビ朝日系・金曜ナイトドラマ枠で放送された『奪い愛、冬』を皮切りに、2019年に『奪い愛、夏』(ABEMA)、2021年には『殴り愛、炎』『奪い愛、高校教師』と、新作が制作されるたび、ネット・SNSを中心に大きな反響を呼んだ。
同シリーズ最新作が、8年ぶりに金曜ナイトドラマ枠で放送決定。最新作では、主演を務める松本と安田顕が、“激しく葛藤しながらも惹かれ合い、禁断の愛に翻弄されていく男女”を体現する。
そして、脚本を手掛けるのは同シリーズの生みの親・鈴木おさむ氏。2024年3月末に放送作家業と脚本業から引退した鈴木氏だが、今回は引退発表以前から制作陣と続編を作る約束していたこともあり、特別に筆を執ることを決意した。
今作の主人公・海野真夏を演じる松本は、『奪い愛、夏』『奪い愛、高校教師』にも出演。鮮烈な印象を残してきた松本が満を持して、同シリーズで主演を務める。松本が演じる海野真夏は、結婚までも約束した最愛の恋人と不倫の末に別れ、自身のスクープ記者という仕事にも疑問を感じはじめる。八方塞がりの日々のなか心機一転、時計メーカー「TOWANI」のPR担当に転職し、人生の新たなスタートを切るも、新天地で元カレにそっくりな御曹司社長に出会ってしまう。
真夏が出会う御曹司社長・空知時夢を演じるのは、同シリーズ初参加となる安田顕。自分史上最大の“モテ男”役で新境地を拓いている。時夢は、時計をこよなく愛し、かつては時計職人を目指していた。しかし、さまざまな事情から夢をあきらめて父の会社を継ぎ、セレブの娘と結婚。人知れず妻の重すぎる愛に息苦しさを覚える日々を過ごしているなか、真夏と出会い、惹かれ合っていく。
コメントは以下の通り。
松本まりか
――『奪い愛、真夏』で主演を務めることが決まった時のお気持ちをお聞かせください。
安田さんに出ていただけると聞いて、ものすごくうれしくて……ガッツポーズでした! 今回のような役を演じられるイメージがなかった安田さんと一緒に、まさか『奪い愛』ができるなんて……すごく面白いことになりそうだなと思いますし、本当に感謝しています。これから現場をともにしながら、“楽しく、弾けた夏”を過ごせたらいいなと思います。
――安田顕さんの印象を教えてください。
安田さんはとにかくお芝居が素晴らしくて、一緒にやれると聞いただけでワクワクする存在なんです。なので今回は、ただただラッキーだなと胸を躍らせています。安田さんとのコラボレーションがどんなものになるのか……現段階では未知数で、私も想像がつきませんが(笑)、だからこそお芝居をするのが本当に楽しみ! 視聴者の皆さんにも期待してほしいなって思います。
――海野真夏をどんなふうに演じていきたいですか? 役の印象も併せて教えてください。
真夏はいろいろな傷を負っている人なんです。もともと週刊誌の記者で、不倫を暴いていた側の人間だったのに、自分も不倫をするという……このジレンマはすごくリアリティーがあるし、「人の気持ちは“正しい”だけじゃないよね」という部分をとことん堪能してもらえたら。まずはしっかりと役の地盤作りをして、奇想天外なことがたくさん起こる(鈴木)おさむさんの世界観を、より面白く伝える演じ方の最適解を見つけたいです。
ただ、こちらも撮影が始まってみないと、まだどうなるか分かりません(笑)。おさむさんの“常人では考えられないようなアイデアの数々”を、役者がどう演じるのか……視聴者の皆さんが面白いと思ってくださるかどうかは、私たちの力量にかかってくると思うので、しっかりと考えながら取り組みたいです。
――視聴者の皆様へメッセージをお願いいたします。
“とにかく面白いっ!! なんでかわからないけど目が離せない!!”と毎話思ってもらえるような作品にしたいと思っています。どんどん進む展開はもちろん、おさむさんの脚本ならではのセリフを基軸に、豪華キャスト陣が繰り広げる演技合戦を楽しんでいただけたら、うれしいです。ぜひ見てください!
安田顕
――『奪い愛、真夏』へのご出演が決まった時のお気持ちをお聞かせください。
本当にうれしかったです。と同時に、「いいのかな? こんなオジサンが……」と思いました(笑)。今回はなかなかチャレンジしたことのない役どころですし、松本さんと良い時間が過ごせたらいいなと思います。松本さんの期待に応えられるよう、勉強させていただきます。
――主演を務める松本まりかさんの印象を教えてください。
10年ほど前に、松本さんが出演された城山羊の会の舞台を拝見し、役や作品に対して真摯かつ夢中に取り組む方だなと感じたんです。その変わらない姿勢が観客の心を動かし、今では当時よりもずっと広く世間から認知される存在になっていらっしゃる。そんな素晴らしい方と一緒に、お芝居をさせていただけるのは本当に光栄なことですし、毎日恋をしていきたいと思います。私の今回の役作りは簡単ですね! 松本さんに恋をする――その1点です(笑)! とにかく、すべての撮影が終わった時に、松本さんに『安田さんでよかったです』と思ってもらえれば感無量。そのために頑張りたいと思います。
――空知時夢をどんなふうに演じていきたいですか? 役の印象も併せて教えてください。
いろいろトライすることがある役だなと感じています。時計づくりに携わる人間である時夢ならではの着目点に加え、女性を惹きつけられるような要素にはどんなものがあるのか…。自分はいつも芝居をする時に一点集中になりがちなんですけど、そういう人間はたぶん人を惹きつけられないと思うんです。なので、周りの人たちが求めるものを慮れる余裕を持ちながら、演じられたらいいなと思っています。
また今回は、私があまり経験したことのない恋愛ドラマ。勉強のために、いろんな恋愛ドラマを見ようと思っています。イ・ビョンホンからアラン・ドロンまで! 幅広く研究したいと思います(笑)。
――視聴者の皆様へメッセージをお願いいたします。
今後発表されるキャストの方も本当に豪華なので、楽しみで仕方がありません。暑い真夏に、より心が熱くなる作品になるといいなと思っています。
脚本・鈴木おさむ コメント
このたび『奪い愛、真夏』の脚本を担当させていただくことになりました、鈴木おさむです。私は昨年、放送作家・脚本家としての活動を引退いたしました。しかし、引退前にプロデューサーから「もう一度どこかで奪い愛を一緒に作りたい」と言っていただき、その際、「もし再びこの作品を作る時が来たら、必ず私が書きます」と約束をしました。思ったより早く、その約束をこの夏、実現することとなりました。
私にとって『奪い愛』は特別な作品です。2016年、仕事で大きく落ち込むでき事があり、悩んでいました。そんな中、2017年にドラマ「奪い愛、冬」の脚本を担当し、世の中で大きな話題となったことで、作り手として自信を取り戻すことができました。今回の『奪い愛、真夏』は、かなり“飛ばして”おります。これまで以上に濃く、激しく、感情が交錯する展開になると思います。どうか楽しみにしていてください。
【編集部MEMO】
『奪い愛、真夏』あらすじ……海野真夏(松本まりか)はかつて写真週刊誌の編集部で働いていたが、政治家や芸能人のスキャンダルを暴く仕事に苦悩。自身の人間性も日に日に崩壊していくのを感じていた。そんな中、結婚を約束した恋人と不倫の末に別れ、どん底をさまよっていた真夏は一念発起し、時計メーカー「TOWANI」に転職。人生の新たなスタートを切る。ところが出勤初日、目の前に現れた社長・空知時夢(安田顕)の顔を見た真夏は、言葉を失う。その顔はかつての恋人・大浦隼人(安田・二役)と瓜二つだった。
過去の思い出がまざまざとよみがえり、胸が苦しくなる真夏。ふと、ずっと引き出しにしまっていた母・海野三子の形見を取り出す。それは三子が事故死して以来ずっと故障し、逆回転していた「TOWANI」製の古い時計。しかも不思議なことに、時計はいつの間にか正常に動いていた。
翌日、どうしようもなく心が惹かれるその時計をはめ、真夏は出勤。すると、時夢が目を輝かせ、やがて真夏の真摯な仕事ぶりにも目を見張らせ、信頼を寄せていく。そんな中、二人の未来を大きく変える予期せぬ大事故に、2人は巻き込まれてしまう。