東京メトロは22日、ベトナム・ホーチミン市の都市鉄道1号線で、運行・保守に関するO&M(オペレーション&メンテナンス)アドバイザリー事業を5月23日から開始すると発表した。
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ホーチミン都市鉄道1号線の車両
ホーチミン市都市鉄道1号線は、JICAの円借款事業により全長19.7kmの路線として整備され、2024年12月に開業した。東京メトロは今回、日本工営を幹事社とするコンサルタントJVがホーチミン市都市鉄道管理局から受託した業務において、日本工営の協力会社として参画し、開業後の安定的な鉄道運営をサポートする。
今回の業務で、東京メトロは利用者対応・安全確保・異常発生時の復旧対応など駅業務全般と、電力供給施設の保守計画・異常発生時の復旧対応などについて、ホーチミン市都市鉄道管理局に対し、助言の提供や実行支援を行う。実施期間は12月31日までを予定している。
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ホーチミン市の都市鉄道計画路線図
東京メトロはこれまでにも、ホーチミン市やハノイ市における都市鉄道関連事業でJICAと連携してきた。2017年に現地法人「ベトナム東京メトロ」を設立し、鉄道関連の技術支援とコンサルティングを行ってきた実績がある。同社はこれらを踏まえ、今後もO&M事業をはじめとする海外展開を強化していく方針を示している。