東京メトロは20日、インドネシア・ジャカルタ地下鉄公社(MRTJ)から日本コンサルタンツと日本工営の共同企業体が10月27日に受注した「インドネシア ジャカルタMRT南北線 運営維持管理コンサルティングサービス 2nd stage(OMCS2)」について、協力会社として参画すると発表した。今後は情勢等も踏まえつつ、2021年1月から2023年12月までの予定で事業を実施する。

  • 計画路線図

インドネシアでは、ジャカルタ首都圏の慢性的な混雑緩和のため、同国初の都市高速鉄道であるジャカルタMRT南北線(15.7km)が2019年3月に開業。ジャカルタ市民の足として親しまれている。

東京メトロでは、この路線の開業に向けた支援として、2016年6月から「ジャカルタMRT南北線 運営維持管理コンサルティングサービス(OMCS)」に日本コンサルタンツを代表者とする共同企業体の協力会社として参画した。「OMCS」において、東京メトロは安全・電力・運転計画の3分野で社内規程・マニュアルの作成、訓練計画の策定・実施等の開業支援業務を行い、2020年3月に終了した。

今回は「OMCS」に引き続き、開業後の運営維持管理支援として実施される「OMCS2」についても、東京メトロは協力会社として参画する。「OMCS2」では、電車線とAFC(自動運賃収受システム)の2分野における開業後の運営維持管理に必要な支援を行う。

「OMCS2」においても、東京メトロがこれまで培ってきた都市鉄道運営の経験、ベトナム、フィリピン、インドネシアなど東南アジア地域における都市鉄道支援に関する経験を生かし、ジャカルタ市民に喜ばれる利便性の高い都市鉄道システムの構築に向けた支援を行うことで、インドネシアの都市交通機能向上、日本・インドネシア両国の友好関係の強化につながるよう努めるとしている。