アニメ『それいけ!アンパンマン』でばいきんまんの声優を務めている中尾隆聖が、きょう19日に放送された連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)の第36回にサプライズ登場し、SNS上で「ばいきんまん校長!」「ばいきんまん登場!!」などと大きな反響を呼んだ。

  • 連続テレビ小説『あんぱん』御免与尋常小学校の校長・古山時三役の中尾隆聖(右)

“しょくぱんまん”島本須美、“ジャムおじさん”山寺宏一も出演

112作目の朝ドラとなる『あんぱん』は、漫画家・やなせたかしさんと妻・暢さん夫婦をモデルに、何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描く愛と勇気の物語。小松暢さんがモデルのヒロイン・朝田のぶ役を今田美桜、やなせたかしさんがモデルの柳井嵩を北村匠海が演じ、脚本は中園ミホ氏が手掛けている。

4月9日放送の第8回では、しょくぱんまんの声優を務める島本須美が朝田家の近所に住む大出加子役で登場し、5月5日の第26回からは、ジャムおじさんやめいけんチーズ、カバおなどの声優を務めている山寺宏一が、嵩が通う東京高等芸術学校の教師・座間晴斗役で出演しているが、続いてばいきんまん声優の中尾が登場した。

中尾が演じるのは、のぶが教師として就職した母校・御免与尋常小学校の校長・古山時三。古山がのぶのことを「愛国の鑑!」と称え、のぶが「児童らと共に、尽忠報国の道を進みたいと思うちょります」と返すなどのやりとりが描かれた。

『アンパンマン』声優起用の思い 今後も「検討している」

中尾の起用について制作統括の倉崎憲氏に尋ねると、「『あんぱん』の企画発表時から(アンパンマンの声を担当する)戸田恵子さんを筆頭に、『アンパンマン』の声優さんに出演してほしいという声をたくさんいただいていました。視聴者の皆さんに喜んでもらうことは朝ドラの大事な役割の一つで、ちゃんとハマり役があれば出ていただきたいと思っていて、校長先生役は中尾さんの年代的にもハマるとお願いしました」と説明。

中尾の演技について「校長先生としての説得力がありました」と称え、「若干フリーザが混じっていた気もしました(笑)」と、中尾が声を演じている『ドラゴンボール』シリーズのフリーザの要素も感じたという。

また、中尾が撮影初日にあんぱんを差し入れしたというエピソードも紹介。「ばいきんまんがあんぱんを差し入れしてくれるんだと思いました」と笑った。

なお、今後の『アンパンマン』声優陣の出演も「検討している」とのこと。「多くの方が出演を希望してくださっているようで、その声は日々届いています。年代も含めハマる役があればぜひお願いしたい」と前向きで、気になる戸田の出演については「どうでしょう(笑)」とかわしていた。

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