• こっちのけんと

今年1月1日に自身の公式Xで、当面の間、活動をセーブすることを発表し、3月8日にセーブ期間終了を宣言したこっちのけんと。セーブ期間を設けたのは2つの理由があったと語る。

「双極性障害でいうテンションが高い時期が去年の後半に当たっていたので、数値で言うと2000%ぐらいで走り抜けられました。限界を超えてできていたことだったので、このまま続けると体が壊れてしまうと思ったので、でも休むのも怖かったので、ゆっくり速度を落として、2000%から100%に戻そうという気持ちでセーブ期間を設けました。プラス、去年は自分を客観視する時間があまりなかったので、こっちのけんとってどう見えているんだろうというのを考える機会にしたかったという、2つの理由でセーブ期間を設けました」

そして、セーブ期間を経て、改めて自分がこれからやっていくべきことを再確認できたという。

「引きでこっちのけんとを見たときに、やはり同じ考え方の人や病気の人たちが少しでも生きやすくなるきっかけになるような音楽を届けたり、活動をしていきたいなと。音楽で人を元気づけることが使命だなと改めて感じました」

  • こっちのけんと

3月に入り、新曲リリースに加え、テレビアニメ『ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-』オープニングテーマやNHK Eテレの新番組『The Wakey Show』エンディングテーマ決定など、ファンにとってうれしいニュースが続々と発表されている。

早くもまた100%を超えてしまっているのではないかと心配すると、「今は100%でやっているつもりですが、歌を歌う活動によって、結局年末に向けてまた2000%になる分にはいいと思っていて。また2000%になったら、どこかでまたセーブ期間設けて1回100%に戻すというのを、人生で何度も繰り返していくというのが、この障害の働き方として今の自分はしっくりくるなと思っています」とにっこり。1回セーブ期間を設けたことで病気との向き合い方が見えてきたという。

そして、将来的には「見ている人にとっては2000%だけど僕は100%でできているようになれたら」と理想を語る。

「将来すぎることは考えていませんが、力を抜いて本気でできるぐらいになりたいなというのはぼんやりと思っています。今は全力で走り抜けているという感覚があるので、少しでも肩の力を抜けることができたらいいなと。たぶんできないんですけど、目標としてそうなれたらいいなと考えています」