南海電気鉄道は、2027年度に高師浜線(羽衣~高師浜間、営業キロ1.4km)で「GOA2.5自動運転」を開始すると発表した。「GOA2.5自動運転」は、運転士資格を持たない係員が列車の前頭に乗務する方式で、既存設備を活用しながら導入できるメリットがある。

  • 南海電鉄が高師浜線(羽衣~高師浜間)で2027年度から「GOA2.5自動運転」を開始予定

同社は中期経営計画「共創140計画」で「公共交通事業のサステナブルな経営」を掲げ、自動運転の実現に向けた取組みを進めてきた。具体的には、2022年から「GOA2.5自動運転」の実証試験に向けた準備を進め、和歌山港線(和歌山市~和歌山港間、営業キロ2.8km)で走行試験を実施。のべ7,200kmの試験運転を行い、有識者からなる「GOA2.5自動運転検討委員会」から安全性評価を受けた。これを踏まえ、高師浜線での導入を決定したという。生産年齢人口の減少により乗務員の確保が難しくなる中、限られた経営資源を活用して列車本数を維持し、持続可能な鉄道事業の実現をめざすねらいがある。

高師浜線は全線が高架区間で踏切がなく、平日は上下計130本、土休日は上下計124本の列車(2両編成)を運行している。自動運転の開始に向け、2025年度中に地上設備と車両改造の詳細設計を行い、機器類の製造を開始。2026年度に地上設備の施工と車両改造を完了し、走行試験を行う。2027年度に「GOA2.5自動運転」の係員養成を行い、本格運用の開始を予定している。