1月19日にスタートしたTBS系日曜劇場『御上先生』(毎週日曜21:00~)に出演している女優の上坂樹里。『Seventeen』専属モデルを務める一方、女優業も作品を重ね、注目度もアップしている。今年7月に20歳を迎える上坂はどんな思いでこの一年を過ごそうとしているのだろうか――。「大きなきっかけになるかも」と期待を寄せる『御上先生』の現場で感じていることや、女優としての目標など、いまの率直な気持ちを語った。
2023年3月放送の『生理のおじさんとその娘』をはじめ、『いちばんすきな花』、『ビリオン×スクール』など、この2年間で注目のドラマに出演している上坂。エイベックス・マネジメント・エージェンシーが主催する晴れ着お披露目会でも、2025年の目標を「新」と表現すると「新しい作品、役との出会いを大切にしていきたい」と女優業への意気込みを語っていた。
そんな上坂が2025年、最初に出演するのが日曜劇場『御上先生』だ。生徒役29人全員オーディションによって選出されたということでも話題になっているが、上坂は「考え込みがちな真面目な性格で、猪突猛進な一面も」と公式サイトに紹介されている東雲温(しののめたずね)役に扮する。
上坂は「出演が決まったときは本当にうれしかったです。でも同時にうれしさを上回るぐらい緊張と不安がありました」と率直な胸の内を明かす。その緊張や不安の理由を「やっぱり日曜劇場と言えば、これまで名作もたくさんありますし、自分もずっと観ていて、憧れの枠でもあったので、そこに自分が出演するということは大きなプレッシャーでした」と語る。
しかし、他のキャストやスタッフたちと顔合わせをした際、緊張や不安でいっぱいだった自分の気持ちに「このままではダメだ」と喝を入れ、「皆さんからものすごい熱量を感じたんです。私も作品に関わらせていただくのだから、不安に思うのではなく、しっかり作品の持つメッセージを伝えていくために少しでも力にならなければ」と気持ちが切り替わったという。
さらにプロデューサーの飯田和孝氏から「この作品を踏み台にしていってほしい」という言葉をかけてもらい、上坂自身「ハッとさせられました。選んでもらったんだから、自信を持とう」とエンジンがかかったという。日曜劇場と言えば、非常に注目度が高い枠。上坂は「まだどんなことが起こるのか想像もできません」と率直な気持ちを述べるが「自分にとっても大きなきっかけになる作品になるかも」という予感はあるという。
「あまり自分のことが好きじゃない」 だからこそ女優業にやりがい
学園モノと言えば、生徒役の俳優たちの出世作という視点で観ることも楽しみの一つだ。上坂は中学生時代に観ていた『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』が印象に残っているというと「それまでドラマは普通に作品として楽しんでいたのですが、『3年A組』は出演している人たちの俳優さんとしてのすごさが強く印象に残っています」と、まだ自身が本格的に芝居を始める前に出会った作品だったにも関わらず、どこか同業という視点で観ていたことを明かす。
『御上先生』では、自分が生徒の一員として作品に参加する。「まだすごく不思議な感覚でもあるのですが」とはにかむと「本当に毎日刺激的で『こんなに贅沢な時間はない』と思うんです。松坂桃李さんや吉岡里帆さんはもちろん、生徒役の方も素敵な俳優さんばかり。そんな方々とクラスで起こる問題に向き合うことで、台本を読んだときに感じていた以上の感情が湧き上がってきて、そういう感覚はすごく興奮します」と目を輝かせる。
女優業の魅力について「私はあまり自分のことが好きじゃないんです。だからこそ、違う役を通して生きるお芝居をしている時間がすごく楽しいし、特別に感じるんです」と語る。一方で、自分ではない人間を演じることで、自分自身を客観的に見ることができる。そのことで「自分の良さに気づけるようになればいいですね」と期待を寄せていた。