JR貨物は、2025年3月15日のダイヤ改正で、コンテナ輸送のリードタイムを短縮するため、札幌貨物ターミナル~広島貨物ターミナル間に日本海縦貫線経由の直行ルートを設定すると発表した。これまでの所要時間を大幅に短縮し、3日目早朝配達を実現するとのこと。

  • 日本海縦貫線を行く貨物列車

対象となる列車は現在、札幌貨物ターミナル駅を22時40分に発車しており、青函トンネルなど経由して翌朝に本州へ。東北本線などを走行し、15時31分に宇都宮貨物ターミナル駅へ到着する。17時58分に同駅を発車した後、一夜かけて東海道本線を走行。3日目の朝から日中にかけて山陽本線を走り、15時3分に広島貨物ターミナル駅へ到着する。

ダイヤ改正後、この列車を東北本線・東海道本線経由から日本海縦貫線(奥羽本線・羽越本線・信越本線など日本海側を結ぶ路線の総称)経由に変更。札幌貨物ターミナル駅を21時41分に発車し、3日目の早朝、4時52分に広島貨物ターミナル駅へ到着する列車として運転する。ルート変更にともない、札幌貨物ターミナル~広島貨物ターミナル間(日本海縦貫線経由)の所要時間は31時間11分に。現行のルート(東北本線・東海道本線経由)と比べて9時間12分も短縮される。