東急電鉄は、同社の蒲田駅と京急電鉄の京急蒲田駅付近をつなぐ新空港線の新設にともない、東急多摩川線と新空港線の直通運転を実施するため、1月17日、国土交通省に対し、都市鉄道等利便増進法にもとづく営業構想の認定を申請したと発表した。
この営業構想は、東急多摩川線の矢口渡駅付近から蒲田駅まで地下化するとともに、東急多摩川線と新空港線の直通運転を実施しようとするものだという。一部列車については多摩川駅から東横線への乗入れを想定している。
新空港線(連絡線・蒲蒲線)は、交通政策審議会第198号答申(2016年4月)において「国際競争力の強化に資する鉄道ネットワークのプロジェクト」のひとつに位置づけられている。JR京浜東北線および東急多摩川線・池上線の蒲田駅から京急蒲田駅までのミッシングリンクを解消し、国際競争力強化の拠点である渋谷・新宿・池袋などや東京都北西部・埼玉県南西部と羽田空港とのアクセス利便性の向上に寄与。蒲田・京急蒲田地区をはじめとした地域のさらなる発展等にも資するとしている。
整備効果の例として、中目黒駅から京急蒲田駅付近までの移動時間が現在の約36分から約23分となり、約13分の短縮に。自由が丘駅から京急蒲田駅付近までの移動時間が現在の約37分から約15分となり、約22分の短縮となる。