女優の山下美月が、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)のナレーション収録に臨んだ。担当したのは、13日・20日の2週にわたり放送される『東京キッチンカー物語~25歳 夢を乗せた行き先~』。キッチンカーでの成功を夢見る2人の25歳を追った作品だ。

周りの人に支えられ、その思いを背負う彼らに“温かさ”を感じたという山下。新たな挑戦に臨む姿に「すごく勇気がもらえました」と語る――。

  • 『ザ・ノンフィクション』のナレーションを担当した山下美月

    『ザ・ノンフィクション』のナレーションを担当した山下美月

開業を目指す若者たちで納車待ち状態に

コロナ禍による「巣ごもり需要」の追い風を受け、街角で当たり前のように見かけるようになったキッチンカー。今、そんなキッチンカーの開業を目指す若者が増えているという。車両を貸し出す企業も現れ、初期費用が低く抑えられることから開業を目指す若者たちの「納車待ち」が続いているそうだ。

関西の大学を辞めて1年半前に上京してきた康法さん(25)は、六本木のキャバクラでボーイをしていたが、「このまま人に使われるだけの人生でいいのか」と悩んでいる時に目にしたのが、キッチンカー開業の広告だった。仕事で貯めた150万円を元手に母のオリジナルレシピ「タマネギカツレツ」で開業することに。半年経ってようやく納車の日を迎えたものの、早速トラブルが…。

おかゆを販売するキッチンカーの開業を目指す愛香さん(25)は、会社を辞め、交際相手の家で暮らしながらアルバイト生活をしていたが、「仕事で成功している彼に頼る生活から抜け出したい」と開業を決めた。運転免許を取得するところから始め、順調にオープン初日を迎えるが…。

  • ,康法さん

  • 愛香さん

  • (C)フジテレビ

「つながりと温かさを感じました」

それぞれの印象を聞くと、「康法さんはご両親の思いも背負って、自分の夢をかなえるという気持ちが強く、すぐ行動に移せる勢いのある方だと思います。それが、ビジネスマンに向いてる性格なんじゃないかと一見思うのですが、壁に当たってしまうのを見て、苦しくなりました。それでも、ご両親が支えてくれる姿を見て、つながりと温かさを感じました」という山下。

一方、「愛香さんは、彼氏さんの亡くなったお母様の美味しかったおかゆで、お母さんの夢をかなえたいという気持ちがすごく温かいなと思いました。でも人情や人とのつながりだけでは難しく、ちゃんと売上が出せる場所で出店しないと成り立たないところを見て、人の温かみと商売のリアルというのは、比例しないこともあるんだというビジネスの姿をみたような気がしました」と感じた。

そんな2人の姿から共通して、「25歳で新しい挑戦を1から始める姿を見て、すごく勇気がもらえましたし、カッコいいなと思いました」という同い年の山下。さらに、「お店に立つのは1人だけど、たくさんの人の支えで成り立つ仕事なんだなと思いました」と受け止めた。