朝ドラのヒロインはオーディションで決めることも多いが、結は幼少期に阪神・淡路大震災を経験したという役どころでもあり、しっかりと経験のある人にお願いしたいと考えてキャスティングにしたと宇佐川氏は説明する。

「震災を描くことは序盤から決めていて、今これだけ災害が一般化してきた中で、どういう風に自分事として捉えるのか。先人の人が受けた気持ちや困難をどれだけ未来に生かせるのか、ヒロインにそれを託し、その上で元気を届けたいと考えたときに、家族に関してはしっかりとキャスティングでいこうと決めました」

結をはじめとする米田家をキャスティングで決めた一方で、高校生とギャル軍団のキャストは大型オーディションで選んだ。

「やはり、朝ドラといえばオーディションです。せっかくであれば、有名無名全く関係なくオーディションしたいと心の底から思い、それがギャルオーディションや高校生のオーディションにつながりました。朝ドライズムとして、経歴関係なく選ぶ場所を作りたいと思ったので。ギャルオーディションは、実はヒロインオーディションの時と同じ大規模でやっています。おそらく、ヒロイン以外でこの規模でオーディションしたのは初めてかと思います。そこでまた、いつもの朝ドラのように、皆さんに新しい人材を見つけてもらえたらと思っています」

そして、「今回オリジナル作品で現代が舞台、主演がキャスティングということで、覚悟を持ってやっています。朝ドラというものは、いろんな物語が見られるんだよという可能性を広げていきたいと思っていますので、皆さん楽しんでもらえればと思っています」と本作にかける熱い思いを語ってくれた。

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