平成の時代に芸能界入りし、CM出演をきっかけにブレイクした後に人気を博した飯島直子。CMのイメージから「癒やし系女優」という新たな存在として人気を博した飯島だが、そのラベリングには複雑な思いがあったという。
そんな飯島が主演を務めるFODのオリジナルドラマ『こないだおばさんって言われたよ』(24日24:45配信スタート、毎週火曜20:00最新話配信)は、54歳独身・ドーナツ屋オーナーの芽衣子が、店を繁盛させるために奮闘する姿を描くコメディ作品。
年を重ねる中で、かつて身にまとっていた癒やし系という鎧がなくなったと振り返り、「今はすっごく楽ちんです」と笑顔を見せる飯島に、物語やキャラクターの魅力、自身に対する「癒やし系」というラベリングや、年を重ねることに対する思い、そして若かりし日の自分に伝えたいことなどについて語ってもらった。
台本を読んで爆笑したのは初めて
――まずは、台本を読んだ感想を聞かせてください。
とにかく本が面白かったです。読まれました? 面白いですよね。台本を頂いて読んで、爆笑したのは初めてでしたね。「次は何が来るんだろう?」っていう感じで、本当に面白いドラマだなって。こんなに面白いものが演じられるのかなっていう不安がありましたけど、皆さんと力を合わせて頑張りました。
――芽衣子を演じる上では、どんな面白さがありましたか?
私はどちらかというと、普通の50代の女性を演じているんですけど、結構他の役者さんたちのキャラが濃いんですよね。みんな人それぞれものすごく個性があったので、逆に芽衣子というのは割と自然に演じて、それが逆に面白くなるかなと思って。監督とも話し合って、そういうのを気を付けながらやらせていただきました。
――飯島さんと芽衣子に共通点などはありますか?
芽衣子は私(57歳)よりちょっと若いんです。最初の設定はもう少し下だったのを54歳の設定にして、年齢的には同じ世代の女性で。「少し抜けているところは似ているかな?」と思います。台本を読んだら、芽衣子はすごく抜けてるなと思うところがあるんです。自分もよく言ったりやったりしちゃうような言動や行動がありました。
それと、ゲストさんがすごく面白くて。6話にMAYUGEっていう役名の子が出てくるんです。彼はすごく有名なTikTokerなんですよね。彼の助言を頂いて、お店を繁盛させるために一生懸命頑張るんですけど、MAYUGEとの話も、台本で冷静に読むと「芽衣子って何言ってるんだろう?」って思ってしまいました(笑)。自分もこういうタイプなので、「私ももしかしたらこういう節があるな」と感じましたね。
逆に違うなと思ったのは、推し活ですかね。芽衣子は結構推し活をしてるんですよ。私は推し活にあまりお金を使わないタイプかもしれないです。でも、それがうらやましかったので、私も推し活したいです(笑)
本当の意味で一人になって…変化した働く意味
――推し活という言葉が出ましたが、飯島さんが日々生きていく中で、あるいはお仕事していく中で、支えになっている存在はありますか?
私にとって、働く意味というのは家族だったんですよね。守るべきものと言うんでしょうか。両親・家族のみんなが喜ぶ顔が見たいから、頑張っていたところがあったんです。でも数年前に両親が亡くなり、愛犬も亡くなっちゃって、今は本当の意味で一人なんですよね。
ただ、全然悲観的になってなくて。逆に、自分に向き合う時間が、生まれて初めてできたんです。不思議なんですけど、今はすごくフラットな状態で、何のために頑張れるのかと言ったら、たぶん自分のためなんだと思います。
――そんな中で、お仕事に対する向き合い方も変わりましたか?
そうですね。やっぱり20代30代の時は、どうしても見栄を張るし、肩肘も張っているし、とにかくすごく鎧の中でガチガチになっていた部分があると思うのですが、40代後半から50代でその鎧を一枚ずつ降ろせていけた感覚がありました。「こんなもの必要なかったな?」という感じで。だから、今はすっごく楽ちんです(笑)
――お仕事の面でも、プライベートの面でも、人生を充実させるために心がけていることはありますか?
感謝の気持ちと、「とりあえず口角を上げとこう!」というのはありますね。人って、鏡だというじゃないですか。こっちが嫌な顔をしてたら、相手も「何この人?」という顔をする。でも私が笑ったら、向こうも「あ、どうも」ってなる。私もツンツンしている人は好きじゃないし、自分の機嫌がちゃんと取れてない人は苦手なので、あまり自分の感情が乱れないようにしてます。ポジティブとはちょっと違うんですけど、なるべく笑って笑顔でいるように心がけていますね。


