阪神電気鉄道、阪急電鉄、神戸電鉄は1日、神戸高速線の鉄道駅バリアフリー料金収受開始日を2025年1月19日に決定したと発表した。阪神電気鉄道は神戸三宮~元町間で設定している特定運賃を2025年1月19日から変更することも発表している。

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神戸高速線は阪神電気鉄道、阪急電鉄、神戸電鉄の3社による第二種鉄道事業(自らが敷設する鉄道線路以外の鉄道線路を使用し、鉄道による旅客または貨物の運送を行う事業)として運営。今年4月、鉄道駅バリアフリー料金制度を活用し、ホームドアなど安全設備の整備を推進すると発表した。料金の収受開始日が2025年1月19日に決定し、国土交通省近畿運輸局にこの料金制度を活用した料金設定および整備等計画を届け出たという。

料金設定額(大人)は定期外1乗車につき10円、通勤定期は1カ月380円・3カ月1,080~1,090円・6カ月2,050~2,060円(通学定期は設定なし)。料金設定後、1区(1~3km)の普通運賃は現行の130円から140円、2区の普通運賃は現行の150円から160円となり、それぞれ10円加算される。小児の場合、鉄道駅バリアフリー料金設定後の大人旅客運賃の半額(10円未満の端数は切上げ)となる。

神戸高速線全線でこの料金が設定され、2025年1月19日から2035年度までを料金収受期間としたが、2036年度以降も継続予定。なお、神戸高速線のバリアフリー整備・徴収計画の中で、2025年度までに新開地駅(東西線)でホームドアを整備し、2026~2035年度に全6駅でホームドアを整備するほか、エレベーター・エスカレーターも更新する方針とされている。

阪神本線神戸三宮~元町間の特定運賃も10円値上げ、140円に

阪神本線の神戸三宮~元町間において、神戸高速線の1区運賃と同額とする特定運賃を設定していたが、神戸高速線で鉄道駅バリアフリー料金が設定されることを受け、同料金の収受開始日と同じ2025年1月19日から神戸三宮~元町間の特定運賃も変更。現行の130円から140円に値上げされる。特定運賃の変更後も、同区間の小児運賃(現行70円)と定期旅客運賃に変更はない。