“日本一のコント師”を決める大会『キングオブコント2024』のファイナリスト発表会見がこのほど、都内で行われ、準決勝を戦った35組の中から決勝進出を果たした10組が出席した。

  • 『キングオブコント2024』ファイナリスト発表会見の模様

2008年にスタートし、毎年TBSで決勝戦を生放送している『キングオブコント』。今年は史上最多となる3139組がエントリーし、9月5日・6日の2日間にわたって都内で開催された準決勝に35組が出場した。

決勝進出を決めたのは、cacao(初)、ダンビラムーチョ(初)、シティホテル3号室(初)、コットン(2)、ニッポンの社長(5)、ファイヤーサンダー(2)、や団(3)、ラブレターズ(5)、隣人(2)、ロングコートダディ(3)の10組(エントリーナンバー順、カッコ内は決勝進出回数)。決勝経験者は7組、そして、昨年の決勝進出者が5組と実力者ぞろいの顔ぶれとなった。

コットンは、準優勝した2022年以来、2年ぶり2回目の決勝。西村真二は「2年前に決勝に出させてもらって、ビスブラ(ビスケットブラザーズ)さんにあと一歩のところで負けて、それ以来ずっとマウントを取られているので、今回リベンジしてチャンピオンになって同等のレベルに立ちたい」と意気込み、きょんは「すごい悔しい思いをしたので、ここまできたら優勝します! 絶対に一番になります! 俺たちのコントがNo.1!」と言うと、犬柄のパンツを見せて笑いを誘った。

ニッポンの社長は5年連続5回目の決勝となり、辻皓平は「今年こそ僕らが優勝します!」と宣言。「そろそろ抜けないと嫌われちゃうなと。5回も出ているとその分、枠を奪っているので」と吐露した。ラブレターズも2年連続5回目とニッポンの社長と同回数。溜口佑太朗は「ファイナリスト5回って恥ずかしい数字。もうこれ以上は回を重ねないように今年こそは決勝でNo.1を。事務所がASH&Dコーポレーションという小さいながらもコントの名門なんですが、コントここにあり! というのを見せたい」と語った。

3年連続3回目の決勝となるや団の本間キッドは「とにかくコントをやってコントにかけている以上、キングの称号は絶対に欲しいです。孫とかが生まれても見せられるじゃないですか、それぐらい歴史に名を刻みたいです」と意気込み、2年ぶり3回目の決勝となるロングコートダディの堂前透と兎は「もうそろそろチャンピンになりたいという思いが強くなってきまして、キングオブコントという名の頂に行ってきまーす!」「昨年は僕が体調不良で準決勝を欠場してしまいまして相方に迷惑かけたんですが、自分でもすごく悔しい思いがあった。優勝賞金で小さい島を買って開拓しながら楽園を作りたい」と思いを語った。

2年連続2回目の決勝となる隣人の中村遊直は「わてら大阪から来たさかいに、なにわのコントを背負ってきたんで、バンバンウケて優勝しまっせ!」と大阪弁で笑いを誘い、同じく2年連続2回目となるファイヤーサンダーの崎山祐は「去年は僕らの直後にサルゴリラさんがバンと行かれて、ほとんど覚えられてないと思うので、今年は絶対に3位以内に残って優勝します」と意気込んだ。

結成5年目で決勝初出場を決めたcacaoの浦田スタークは「うれしかったですが実感はまだ湧いてないので、ゆっくり噛みしめようかなと」と心境を説明。決勝初出場で『M-1グランプリ2023』のファイナリストでもあるダンビラムーチョの大原優一は「(漫才だけじゃなく)コントも頑張ります!」と力を込めた。

シティホテル3号室も決勝初出場。亮太は「手応えは毎年あったんですけど結果が出ないものですから、嘘つきみたいになっていましたが、今回(結果が)出ましたから。キングオブコント、ちゃんと審査していると思うぞ!」と喜び、押田は「目標は優勝なんですが、優勝のトロフィーをスパイダーマンのように絡めとっていきたいと思います。プシュー」と、最近ハマっているという『スパイダーマン』のポーズを繰り出し、司会を務めた小籔千豊も「プシュー」と気に入った様子だった。

カーネクストpresents『キングオブコント2024』の決勝戦はTBSで10月12日の夜に生放送される。第17代キングの称号と優勝賞金1000万円を手にするのはどの組か。