Netflixシリーズ『極悪女王』(9月19日世界独占配信)で実在の2人組プロレスラー「クラッシュ・ギャルズ」である長与千種を演じた唐田えりかとライオネス飛鳥を演じた剛力彩芽の新場面写真が21日、公開された。
企画・脚本・プロデュースを鈴木おさむ氏、総監督を白石和彌氏が務める本作は、80年代にカリスマ的人気で女子プロレス旋風を巻き起こしたダンプ松本の知られざる物語を描く半自伝ドラマ。主人公のダンプ松本役を体当たりで演じたのはゆりやんレトリィバァ。落ちこぼれとしてスタートしながらスターの階段を駆け上がる長与千種を唐田えりか、同期でも最も運動能力が高く技術に秀でていたライオネス飛鳥を剛力彩芽が演じた。
1970年から80年にかけて、空前の女子プロレスブームが日本中を席巻。“スター”レスラーは、リング上で観客を熱狂させるプロレス試合を行うのはもちろん、歌にダンス、連日のテレビ出演と彼女たちを見ない日はないほど活躍の場を広げ、アイドルに勝るとも劣らない国民的人気を獲得した。その最盛期と言える1980年代当時、最も輝かしい黄金期を築き上げたのがダンプ松本と相対するクラッシュ・ギャルズの2人だ。
クラッシュ・ギャルズは、唐田演じる長与千種と剛力演じるライオネス飛鳥による実在の2人組プロレスラーで1983年に結成。その翌年には歌手デビューも果たすなど、ビューティ・ペア解散後、女子プロレス界のこれまでの歴史を塗り替える驚異の活躍で日本中を席巻し、クラッシュ旋風”と呼ばれるほどの社会現象を巻き起こした。
スターとして輝かしい日々を送るクラッシュ・ギャルズの2人は、練習生時代から仲の良かった同期生。エースとして期待されていた飛鳥、そして、落ちこぼれの劣等生だった長与のコンビは、一気に中高生の少女たちを中心に人気を集めたが、かくいう2人も、元はどこにでもいる普通の少女であった。『極悪女王』でも、憧れだったプロレスラーという夢を叶えるためにオーディションに挑み、苦しい練習に耐え、鍛え抜いた先にようやくリングに立つことが出来た2人が描かれる。
本作では、ダンプ松本を演じたゆりやんほか、クラッシュ・ギャルズの2人を演じた唐田、剛力を中心に、徹底的な体作りを行い、当時の試合はもちろん本人たちのクセや仕草に至るまで日々研究を重ねた上で撮影に臨んだ。
長与を演じた唐田は「自分と長与さんとの間に何か共通部分があると感じて、この役は絶対にやりたいと思ったんです」と演じる本人とのシンパシーを感じていたと明かし、「衣装も髪型も再現度が高くて、現場にいると世界観に入り込めました。良い意味で芝居をしている感覚があまりなくて、自然に役に入る感じでした。『何日後に試合だから、 試合に備えて調整しないと』みたいに、会話もすっかりレスラーになっていました」と話すほどプロレスにのめり込んだ撮影当時を振り返る。
飛鳥を演じた剛力は「実際の飛鳥さんの映像を見て、ずっと千種さんを追って、守っていると感じて。視る人というポイントをすごく意識していました」と飛鳥の特徴を捉えながら撮影に臨んだ。
主要なキャラクターだけでなく、レスラー役は全員オーディションによって選出。そして、女子プロレス団体Marvelousを率いる長与千種自らが女優たちの肉体改造、そしてプロレスシーンの構成も担うスーパーバイザーとして参加している。
本日8月21日は、1984年、クラッシュ・ギャルズがアイドルレスラーとして不動の人気を誇るきっかけとなったデビュー曲「炎の聖書(ほのおのバイブル)」の発売から40周年の記念日。この名曲はファンの中でも語り継がれる。
【編集部MEMO】
Netflixは、190以上の国や地域で2億7,800万人の有料メンバーが利用するエンターテインメントに特化した世界最大級の動画配信サービス。各種受賞作を含む幅広いジャンルのシリーズや映画、ゲームなどを多くの言語で配信している。