ミュージカル『新テニスの王子様』The Fourth Stageの公開ゲネプロが9日に東京・日本青年館ホールにて行われ、今牧輝琉(日本代表/越前リョーマ役)、佐々木 崇(日本代表/平等院鳳凰役)、ザック小林(ドイツ代表/ユルゲン・バリーサヴィチ・ボルク役)、當間ローズ(スペイン代表/アントニオ・ダ・メダノレ役)が取材に応じた。

  • 左からザック・コバヤシ、佐々木崇、今牧輝琉、當間ローズ

同作は2009年3月より『ジャンプSQ.』(集英社刊)にて許斐 剛により連載中の『新テニスの王子様』の舞台化作品。全国中学生テニストーナメント全国大会を終え、U-17(アンダーセブンティーン)日本代表として活躍する越前リョーマの姿を描く公演の第4章。今回は「U-17 WORLD CUP(アンダーセブンティーン ワールドカップ)」で跡部景吾率いる中学生と、平等院鳳凰率いる強者揃いの高校生で構成されたU-17(アンダーセブンティーン)日本代表チームに、アメリカ代表として予選を戦ってきた越前リョーマが加わり、世界各国の強豪チームと熱い戦いを繰り広げる。公開ゲネプロには日替わりキャストから鮎川太陽、トレン Pが出演した。

ミュージカル『新テニスの王子様』The Fourth Stage公開ゲネプロに今牧輝琉ら登場

今牧は「この猛暑の中、『新テニミュ』が行われるのは初めてということで、 すごく新鮮な気持ちですし、『The Third Stage』から約1年ぶりの本公演でドイツ戦。前回のフランス戦を経て、さらに強くなったキャラクターとして、また国も増えて、よりカラフルな公演になるんじゃないかなと思ってすごくワクワクしています」と意気込む。

佐々木は「エンターテイメント性、そしてドラマ性ともに、とても詰め込んだ作品になってると思います。3時間半という作品ですが、おそらく観ていたら体感としてはあっという間に感じるぐらい詰まった作品」と太鼓判。ザックは「緊張してるんですけれども、去年より少し舞台に慣れてきた気がするので、とてもワクワクしてます。それと、ちょっと悲しい。もう初日、『早くない!?』と思って。去年と同じなら一瞬で終わると思うので、ちょっと泣きそうです。でもとてもワクワクしてます」と周囲をほっこりさせる。當間はスペイン語で自己紹介し、「僕自身がスペインのルーツを持ってまして、今回この役をやらせていただくことをすごく楽しみにしていました」と気合い十分の様子だった。

改めて今牧は「日本代表はいつもよりキャストは少ないんですけど、一人ひとりの存在感というか、僕らが作り上げてきたもので、他の日本代表の姿も思い出せるような感じで、僕は稽古の時から楽しかったです。越前リョーマの見どころとしては、ドイツ戦での試合はないので、ベンチとか、試合を見て思うこととかもたくさんあるので、視界の片隅でリョーマくんを『あ、いるな』みたいな風に思ってもらえれば嬉しいです」とアピール。佐々木が「ベンチのリョーマ、面白い」と言うと、「いろんな人とお話ししてます、ベンチで」と明かした。

當間は「初登場でとにかくまだ謎が多いキャラクターなんですけれども、その中でもただならぬ強者のオーラが感じられるのは、メダノレさんの魅力かなという風に思ってます。とにかく今回の公演ではセクシー。セクシーに演じたいと思いますので、そこも1つの魅力かと思ってます」とセクシーさが見どころだという。

さらに當間は「僕、去年の10月にスペインに行って、自分のルーツに関わるお仕事ができたらいいななんて思って日本に帰ってきたら、この話をいただいたんです。だから本当に運命の巡り合わせだと思っているので、嬉しく思います」と喜ぶ。「サグラダ・ファミリアを見に行ったんですけど、その時にガウディさんの言葉を思い出して。『Para hacer las cosas bien es necesario: primero, el amor, segundo, la tecnica.』という言葉があるんですけど、訳しますと、『美しいものを作るには、技術は大事ですけど、第一に愛が必要』という言葉になります。 僕はまさにサグラダ・ファミリアを見て涙を流してその言葉を思い出し、今回の『The Fourth Stage』でみんなと一緒に僕たちのサグラダ・ファミリアを作りたいと思ってます」と宣言、キャストからは歓声が上がった。

今牧も「さっきローズくんが言ってくださったように、『The Third Stage』ぐらいから、『新テニミュ』のテーマは愛かなと思い始めている部分があって」と同意。「僕らキャストにも言えることですし、作品を愛する力ももちろんあって21年間続いてきた作品だと思っておりますので、22周年目、1番最初の本公演。僕たちが思いっきり盛り上げていきたいと思います。応援してくださるファンの皆さんと一緒に僕たちも全力で戦いたいと思います」と熱い思いを表した。

東京公演は日本青年館ホールにて8月9日~18日、愛知公演は一宮市民会館にて8月23日~8月25日、大阪公演はSkyシアターMBSにて8月30日~9月8日、東京凱旋公演は日本青年館ホールにて9月13日~23日。DMM TVにて4公演のライブ配信(アーカイブあり)も行う。

出演

・日本代表
越前リョーマ役:今牧輝琉
跡部景吾役:高橋怜也
幸村精市役:藤田浩太朗
仁王雅治役:内海太一
切原赤也役:古川流唯

平等院鳳凰役:佐々木 崇
種ヶ島修二役:秋沢健太朗
デューク渡邊役:大久保圭介
鬼 十次郎 役:岡本悠紀

・ドイツ代表
ユルゲン・バリーサヴィチ・ボルク役:ザック小林
Q・P役:パース・ナクン
ミハエル・ビスマルク役:バーンズ勇気
エルマー・ジークフリート役:チャーリー
手塚国光役:手島章斗
ダンクマール・シュナイダー 役:冨森ジャスティン
ベルティ・B・ボルク 役:ハルバーソン太陽

・アメリカ代表
ラルフ・ラインハート 役:ルーク・ヨウスケ・クロフォード

・フランス代表(日替わり出演)
トリスタン・バルドー 役:鮎川太陽
ティモテ・モロー役:ジェレミー・クロディス
プランス・ルドヴィック・シャルダール役:DION

・スペイン代表
アントニオ・ダ・メダノレ役:當間ローズ
ロミオ・フェルナンデス役:Sion
越前リョーガ役:井澤勇貴
ケン・レンドール 役:アイル・シオザキ
Q・P(幼少期) 役 ※Wキャスト:トレン P/クーチン埜亜

・テニミュボーイズ
安宅波颯、内藤光佑、吉開一生