「ウルサマ2024」展示会場の見どころは?

ここからは「ウルサマ2024」展示会場のもようをレポートしてみよう。

入口を抜けると、円谷プロの創設者であり『ゴジラ』『モスラ』『地球防衛軍』『世界大戦争』など、東宝で名作特撮映画を生み出した特技監督・円谷英二氏と、ウルトラマン、バルタン星人が一緒に写っているPR写真が出迎えてくれる。「現実にない映像を、知恵と工夫と想像力によってかたちにする」という円谷特撮の理念は、今年の円谷プロのスローガン=「空想の力」を備えた未来のクリエイターたちへと受け継がれていく。

『ウルトラマンアーク』に登場する、怪獣防災科学調査所・SKIP星元市分所の再現セット。大規模な防衛チームと方向性が異なり、雑居ビルの一室で運営している調査機関という設定のユニークさを実感できる、星元ビル看板や室内の小道具類のリアリティに注目したい。

コーヒーをこよなく愛する特別調査員・石堂シュウ(演:金田昇)がSKIPに派遣された際、持参してきた高級エスプレッソマシンもある。

続いては、さまざまな怪獣たちの生態を目視し、調査・研究を行うエリアへ。岩場のすみで座り込み、居眠りしているのは人間の味方をする友好珍獣ピグモン。せっかくの眠りを妨げるのはピグモンに悪いので、ここを通るときは物音を立てないようにしよう。

怪奇植物スフランは、隙あらば人間に巻き付いて栄養分を奪おうとするから、要注意である。

怪獣界では手のつけられない乱暴者として知られるレッドキング。この個体はギガスやドラコと激闘を繰り広げた「二代目」と呼ばれる過去の個体に酷似している。

山間から姿を見せる古代怪獣ゴモラ。強靭な尻尾が最大の武器で、その威力はウルトラマンを何度も吹き飛ばしたほど。

路地裏に潜むペロリンガ星人。怪獣たちの傍にはいくつかのQRコードが貼られており、これを読み込んで怪獣や宇宙人に関するクイズ=「Mission怪獣生態調査」に答えよう。すべて正解すると、特製フォトフレームがゲットできる。

「巨大ジオラマ」エリアでは、ウルトラマンアークをはじめ、ウルトラマンブレーザー、ウルトラマンタイガ、ウルトラマンゼロといったヒーローたちが、市街地を襲う怪獣たちから人々を守るため果敢に戦うという、大迫力の展示が行なわれた。

ジオラマはいろいろな角度から見ることができるので、ぜひ自分だけのベストショットを撮影してもらいたい。

第1話で、ユウマがウルトラマンアークに包み込まれるように変身していくシチュエーション=ウルトラハグを再現したコーナーでは、アークの手の中央部分に乗って記念撮影を行うことが可能。

マスコミ向けフォトセッションでは、ウルトラマンゼロ、水谷果穂、戸塚有輝、ウルトラマンアークが登場し、会場に集まった大勢の子どもたちを興奮させた。

Netflixで好評配信中、CGアニメーション長編映画『Ultraman: Rising』で活躍するウルトラマンの立像。大胆なディフォルメを施されたプロポーションが特徴だが、造型やカラーリングは極めてオーソドックスなウルトラマン像を踏襲している。

『かいじゅうステップSDGs大作戦』のダダちゃんと記念写真が撮れるスポット。『ウルトラマン』では三つの顔を使い分け、神出鬼没の超能力で視聴者に恐怖をもたらした三面怪人ダダが、大胆なアレンジを施された結果、素朴で愛らしいキャラクターに生まれ変わっている。

『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』(2009年公開)でデビューして以来15年間、幾度となくウルトラヒーローの危機にかけつけ、強敵と戦ってきたウルトラマンゼロ。さまざまな次元を飛び越えるゼロの戦いは、これからも続いていくことだろう。

  • サンシャインシティ1F入口前にそびえる、ウルサマ恒例の「ウルトラマン像」

『ウルサマ2024』の開催期間は、7月20日~8月5日(前期/STAGE1)。休業日(8月6日)を挟んで8月7日~26日(後期/STAGE2)となる。詳細は公式サイトをご確認していただきたい。

(C)円谷プロ (C)ウルトラマンアーク製作委員会・テレビ東京