俳優の木村拓哉が主演を務める、映画『グランメゾン・パリ』(今冬公開)の新キャストが26日、明らかになった。

  • 映画『グランメゾン・パリ』

今回明らかになったのは、尾花(木村)とともに三つ星を目指す新キャスト第2弾。グランメゾン・パリでコミ(見習い)として働く小暮佑役で、Aぇ! groupの正門良規の出演が決定。事務所の先輩・木村と初共演を果たす。

今年5月にCDデビューしたAぇ! group。今年3月にデビュー前としては異例の京セラドームでの単独イベントを開催したほか、デビューシングルは初週売上62.5万枚でランキング1位を記録するなど華々しいデビューを飾った。

正門自身もデビュー前から大阪・松竹座にて開催したソロコンサートで、松竹座におけるソロでの最多公演数を記録。さらに、テレビドラマ『恋の病と野郎組』(19)に出演して俳優デビューを飾ると、NHK連続テレビ小説『スカーレット』(19)ではヒロインの妹の恋人役を好演し話題を集めた。その後も『DIVER-特殊潜入班-』(20)、『和田家の男たち』(21)など多くの作品に参加。舞台『ヴィンセント・イン・ブリクストン』(22)では舞台単独主演を務め、俳優としても実績を重ねている。

今作で正門が演じるのは、グランメゾン・パリのスタッフとも仲良しの愛されキャラ“グレちゃん”こと小暮佑。尾花・相沢(及川光博)と食材の買い出しに出向くことが多いなかで、異国の地で無名の日本人レストランスタッフが食材を買い付けることの難しさを実感、尾花の料理にかける情熱に尊敬の念を抱きつつも、尾花が取り付けた無謀な約束からグランメゾン・パリの行く末を心配している。

また、正門にとっては木村との共演となった今作が、デビュー前(ジュニア時代)最後の個人仕事となった。

コメントは以下の通り。

■Aぇ! group 正門良規

東京の厨房のセットで撮影して、2週間くらい空いてからパリで2日間撮影しました。久しぶりに皆さんに会えた! と思ったらあっという間に終わってしまい、素直に寂しいです。大先輩の木村さんとこの歳でご一緒できるなんて思ってもいなかったので、非常に嬉しかったですし、ベテランの素晴らしい皆さんとご一緒できたのは、本当に贅沢な時間でした。もっとこうしたら良かった、という思いもありますが、それは経験・勉強として大事に持っておきたいと思います。ここで学んだことを一生大事にして、もっともっと大きくなって、また皆さんとご一緒できるように頑張っていきたいです。

自分が演じたキャラクターに愛着もあるので、個性豊かな登場人物の中でも、一際変な光を放てたらと思っています! パリの撮影では、買い出しのシーンが刺激的でした。築地のような場所だと聞いていたのですが、広大な敷地に色んなものが売っていて、お肉がそのままぶら下がる様子はインパクトのある映像になるだろうと感じました。ドラマ版を観たとき、ちょっと大人な話なのかな? と最初は思ったのですが、まるで少年漫画のような、勝ち上がっていく痛快感に感動したのを覚えています。そんな作品に参加できたのが光栄ですし、僕自身も仕上がりが楽しみです。ワクワクドキドキが詰まっている作品ですので、料理の美しさとパリの景色も楽しみながら、皆さんにとって贅沢な時間になれば良いなと思います。

(C)2024 映画『グランメゾン・パリ』製作委員会

【編集部MEMO】
映画『グランメゾン・パリ』は、TBS日曜劇場『グランメゾン東京』の劇場版作品。「グランメゾン東京」が日本で“三つ星”を獲得してから時が経ち、尾花夏樹(木村拓哉)は早見倫子(鈴木京香)と、フランス料理の本場・パリで、新店舗「グランメゾン・パリ」を立ち上げ、アジア人初となるミシュラン“三つ星”を獲得するために奮闘していた。名だたる巨匠たちがしのぎを削る本場フランスで、フランス料理で“三つ星”を獲得することは、尾花にとっての悲願だが、異国の地のシェフにとっては、満足のいく食材を手に入れることにすら高い壁があり、“三つ星”に選ばれるなど夢のまた夢。「グランメゾン・パリ」は結果を出せない日々が続いていた。そして、尾花は、あるガラディナーでの失態が原因で、かつての師と「次のミシュランで三つ星を獲れなければ、店を辞めフランスから出ていく」という約束を交わしてしまう。