テレビ朝日系ドラマ『東京タワー』(毎週土曜23:00~)が、15日に1時間スペシャルで最終回を迎える。このほど透役のKing & Prince永瀬廉と、耕二役のTravis Japan松田元太が囲み取材に応じ、撮影を通して互いに感じたことやメンバーの反応、最終回の見どころを語った。
■直木賞作家・江國香織氏の恋愛小説を実写ドラマ化
2005年に黒木瞳×岡田准一で映画化された、直木賞作家・江國香織氏の恋愛小説を連ドラ化。永瀬演じる21歳の青年・小島透と、20歳以上年の離れた人妻・浅野詩史(板谷由夏)の美しくも許されない愛、その儚く甘美な世界を、現代の東京の最旬スポットを舞台に、令和という新しい時代ならではのストーリーとキャラクターで大胆に描き出す。透&詩史とともに、松田演じる大学生・大原耕二とMEGUMI演じる孤独を抱える主婦・川野喜美子の“危うい関係性”も描かれる。先週の第7話放送時には、Xでタイトル「東京タワー」のほかにも「詩史さん」「喜美子さん」など、関連ワードがトレンドを席巻。TVerでもランキング1位を獲得し、見逃し配信総再生数も1,650万回を突破(ビデオリサーチにて算出/4月21日~6月6日)している。 先日放送された第8話では、透が「詩史さん、一緒に暮らそう」、耕二が「俺は喜美子さんが好き」と一世一代の告白を。しかし一方で詩史の夫・英雄(甲本雅裕)は透の母・陽子(YOU)に「あなたの息子さん、不倫してますよ、僕の妻と」と伝えており……。透と詩史、耕二と喜美子、それぞれの恋の結末とは。
最終回を目前に開催された囲み取材会では、永瀬が以前「心をえぐられる台詞がある」と予告していた詩史の台詞、SNSでも話題となった第3話ラストの耕二と楓(永瀬莉子)の“カンパイ”シーンについて、それぞれが明かした。
■永瀬廉、印象的なシーンは耕二の修羅場
――印象に残っているシーンを教えてください。
永瀬:苦労したのは、7話ですかね。耕二のやってきたことが全部バレて、3人の女性が部屋に来るシーン。透はただその場にいるだけなのですが、部屋に入ったときの空気感がすごく重くて、思わず出ちゃったりして。話を聞いているだけの透でもそのぐらい苦しかったので、4人はもっと大変だったのかなって。
松田:すべてのシーンが楽ではなかったですが、課題を見つけながら楽しめました。すべてが楽しくて、すべてが難しかったです。
――そのなかでも、強いて一つに絞るなら。
松田:一つには絞れないんですよね、本当に。『東京タワー』すべてで一つの作品という考えが強くて。何か答えてくださいって話ですよね(笑)。めちゃくちゃ申し訳ないんですけど、全部好きで。
永瀬:(笑)
松田:でも強いて言うなら、透とのシーンは、松田と廉との関係性があるうえで演じられたのかなと思います。
■松田元太、Travis Japanメンバーと4話を鑑賞
――周囲の反響があれば教えてください。
永瀬:幅広い層の知り合いや友達から感想をいただけて、いろんなところに届いていることを実感できたことがうれしかったです。謎の考察をしてくる友達もいて。1話が終わったあとなんですけど、「詩史さんの旦那さんが透の実の父と見た」「詩史さんが透の母親への復讐で、旦那と息子両方に手を出してしまうドラマや」って。そんなややこしい話ちゃうわって既読無視したんですけど(笑)。
松田:返してあげなよ(笑)。僕は先日コンサートで新潟に行ったときに4話が放送されていたのですが、宮近、松倉(海斗)、七五三掛(龍也)が部屋に来たので一緒に観ました。ちゃか(宮近海斗)は1話から観てくれていたから、「今、耕二はこういう感情で……」と色々解説していたんですけど、まちゅ(松倉)は、喜美子さんと耕二の大人なシーンでずっと「あ! あ!」って言っていて、中学生みたいでうるさかった(笑)。しめは真剣に観てくれてうれしかったです。これまで共演させていただいた方や、スタッフさんも感想をくれて、若槻千夏さんもドハマリしてくれたのですが、「もう、バラエティやめたほうがいいよ、役者だけしたほうがいいよ」って。これからの未来をちゃんと考えないとなって思いました(笑)。
――メンバーと見たとき、気恥ずかしさはなかったですか。
松田:なかったです。普通に観ていましたね。まちゅが興奮してるのも、こっちはそういう感覚がなくて、ただ美しく見せられたらと思っていたので、そう思うんだなって。
――永瀬さんは以前会見で、高橋(海人※高ははしごだか)さんに見せたいと話していましたが。
永瀬:1話を観てくれたみたいで、面白かった、と言ってくれました。
■松田元太、永瀬廉の芝居への姿勢を尊敬
――撮影の合間に、2人でお話しすることはありましたか。
永瀬:話してたよね。
松田:それこそラジオで……うらにわ?
永瀬:庭には2羽?
松田:にわとりがいるよ?
――『King & Prince 永瀬廉のRadio GARDEN』(通称:庭ラジ)ですね。
松田:それです! ラジオでも話に出たと思いますが、一緒に撮影してた日、ちょっと早めに終わったので、二人でご飯に行って、バーのカウンターで2話か3話を一緒に観て。詩史さんと透が手を重ねるシーンでは、僕は詩史さんになった気分で、こうして恋に落ちるんだなって勝手に感情移入してしまって(笑)。
――恋が生まれそうでしたか?(笑)
松田:好きになっちゃいました。
永瀬:メイクラブだったよね。現場では深い話はせず他愛もない話ばかりで、たとえば学校の銅像が……使えないか。一応言ってみるか。
スタッフ:使えないんじゃないかな?(笑)
永瀬:ファンの方にも直接だと話せるんですけど、媒体を通すとなると言葉にしづらい、そういうレベルの低い話ばっかりしていました。
――お互いに刺激を受けたことがあれば教えてください。
松田:座長ぶりや、お芝居に対する熱量です。自分が演じたあと、モニターをチェックして、監督と話して、「俺はこう思うけど、どうですか」って聞いたりしていて。向き合い方が本当にストイックだなと思いました。でも撮影以外ではほわんとしていて、ギャップもあって。一つひとつの場面を100%のパワーで演じていました。透も好きですけど、永瀬廉という人間もリスペクトで、好きになっちゃいました。恋ですね。
永瀬:こういう大学生いるよなって思えるくらいに、耕二をリアルに、魅力的に演じてくれて、元太にしかできない耕二を演じてくれたと思います。こういう耕二だから透がよく見えたり、透がこうだから耕二がよく見えたりと、相乗効果でお互いの良さを引き出せたなと、近くでお芝居したり、放送を見ていて感じました。