佐々木莉佳子(アンジュルム)

佐々木莉佳子(アンジュルム)の写真集「girasol」のプレス取材会が、本日6月7日に東京・HMV&BOOKS SHIBUYAにて開催された。

6月19日に開催される、神奈川・横浜アリーナ公演「ANGERME CONCERT 2024 SECRET SECRET 佐々木莉佳子 FINAL『愛情の世界へ、君もおいでよ』」をもってグループ、そしてハロー!プロジェクトからも卒業する佐々木。彼女の卒業を記念して刊行された「girasol」は、“まだ誰も知らない佐々木莉佳子”をコンセプトに掲げた作品で、彼女のプライベートな側面も垣間見える写真やこれまでの人生を振り返るロングインタビューなどが掲載される。

写真集の制作が決まったことを聞いたときの心境について佐々木は「アイドル人生、ハロー!プロジェクト人生、アンジュルム人生をこの1冊に残せるんだといううれしい気持ちが一番大きかった」と振り返る。実際に完成した「girasol」を手にした感想については「愛の重みを感じる1冊です。ハロー!プロジェクトに入っていろんな形の愛を感じられることがありました。この1冊には私がたくさん学んだ愛というものが詰め込まれています。愛は重くていいと私は思っていて、そんな気持ちがたくさん詰まった1冊なので重みを感じますね」と語った。

同世代でプライベートでも仲がいい、つばきファクトリーの秋山眞緒は「girasol」を購入したそうで、佐々木は「秋山眞緒ちゃんは隣にいる私と写真集の私を見比べながら『莉佳さんって本当にすごいですね』と言ってくれました」と彼女とのエピソードを明かす。また「お父さんが『自分の娘がこんなにきれいで誇らしい』と言ってくれたんです」と父との微笑ましいやり取りも照れくさそうに語った。

タイトルの「girasol」とはスペイン語で「ひまわり」を意味する言葉。佐々木は一番好きな花がひまわりであり、複数あった候補の中から一番しっくり来たというこのタイトルを選んだそうで「アイドル人生最後のフォトブックにふさわしいタイトルになったんじゃないかなと思います」と胸を張った。佐々木が「girasol」の中でお気に入りのカットは、写真集の最後に掲載されているイエローのドレスを来た1枚。「黄色はアンジュルムとして活動している期間のメンバーカラーで、自分を確立してくれた色の1つ。私といえば黄色というイメージを持ってくださっている方も多いですし、私もかわいいから大好きです」とそのカットを選んだ理由を述べ、「最後(のページ)になっているのもいいんですよね……全部含めて大好きです!」と小さくジャンプして見せた。

卒業コンサートを間近に控えた今の気持ちを聞かれた佐々木は「私より周りの皆さんが卒業を実感していて、気持ちを言葉にして伝えてくださるので『もうそろそろなんだな』と思っている部分があります。でもやっぱり卒業する、ゴールを迎える……この人生の終止符を打つと決めてから今いる環境をすごくありがたく感じるようになりましたね。この世界に入って10年くらい経ちますが、幸せな環境だったなと思います。最後のツアーで(地元の)気仙沼に行かせていただいたり、自分のやりたいことを叶えてくれたり、そういう環境があることがありがたいです。感謝の気持ちでいっぱいです」とコメント。卒業公演については「最初から皆さんの心をぐっとつかんでやろうと思って演出を考えました。自信はないけど、最初は絶対泣かない……! 絶対にみんなの期待を上回るようなものになっていると思います」と語った。

写真集を自己採点すると何点かという、写真集発売記念イベントの定番の問いに佐々木は「いろんな数字がありますけど1兆点! いろんな方に届いてほしいです。届けー!」と人差し指を力強くかかげたが、その直後「あー、ふざけちゃったな……」と少し後悔している様子だった。

卒業後の活動については「人生って流れがあるじゃないですか。寄り道というか、流れに乗ってたらこれになった……みたいなことってあると思うんです。私もそれを繰り返すたびにいろんな自分になれるんだと思ったんです。だから人生の波に乗っていろんな自分になれたらいいなと。表舞台からは消えないと思うんです。私はたぶんここ(芸能界)でしか生きていけないから。アイドルという肩書きが一旦なくなるだけで存在的には変わらないでいたいです」と思いを述べる。今後挑戦してみたいことについてはバンジージャンプを挙げ、「卒業したらプライベートの時間が今までよりもできると思うので、いち人間である自分を取り戻せる期間であったらいいなと思います。等身大の日々を送れるような時間をプライベートでは過ごしていきたい」と話した。

最後に佐々木は「『girasol』には、私が今まで生きてきた足跡や気持ちが詰め込まれています。卒業したら今まで私を応援して愛してくださった皆さんと物理的に距離が離れてしまう時期が増えると思いますが、つらい、苦しい……そういうときに皆さんの心に寄り添ってくれるような1冊になっていると思います。ページを開けばいろんな私に会えます。この1冊からぬくもりを感じていただいて、あなたの支えになればいいなと思います」と写真集をアピールし、プレス取材会を締めくくった。