女優の杉咲花が主演を務める映画『朽ちないサクラ』(6月21日公開)の本編映像が30日、公開された。

  • 映画『朽ちないサクラ』

■森口泉(杉咲花)、親友・千佳の死の真相を知るため独自捜査を決意

今回公開されたのは、主人公・森口泉(杉咲)と警察学校の同期・磯川(萩原利久)が事件の真相解明に向けて捜査を決意する本編映像。

泉は県警広報広聴課で勤務する警察事務職員。情報流出を防ぐため広報課職員の泉は個人的に記者と会ってはいけない立場だが、親友で地元の新聞記者・千佳(森田想)とは頻繁に会っては他愛もない話をする仲だった。ある日泉は、警察学校の同期の磯川からもらった慰安旅行のお土産の話を何気なく千佳にする。しかし、千佳は、この慰安旅行の間にストーカー被害に合う女性からの被害届を警察が受理せず、ストーカー殺人が起こっていたことに気づいてしまう。

このことは黙っておくと約束をした2人だったが、千佳が働く新聞社が一連の事件は警察の不祥事が背景にあると独占スクープを掲載。泉は記事にしたのは千佳ではないかと疑い始めるが、千佳はそれを否定し、喧嘩別れをしてしまう。そしてその1週間後、千佳は何者かに殺害され、水死体で発見される。

今回解禁となった映像では、泉と磯川が千佳の遺体が発見された河川敷で花を手向ける様子が切り取られており、泉は「どうして千佳が死ななければならなかったのか突きとめたい、もし私のせいだったら、せめて犯人を見つけ出して……見つけ出したい」と自責の念にかられ、自らの手で親友の死の真相を調べることを決意。そして、磯川も「僕も協力します」「泉さんには早く笑顔になってほしいので」と泉と一緒に捜査することを決める。しかし、この親友の死は事件の入り口に過ぎず、このあと度重なる事件との関連が複雑に絡み合い、さらには警察組織の大きな闇が2人の前に立ちはだかる。

【編集部MEMO】
映画『朽ちないサクラ』は、『孤狼の血』『佐方貞人』『合理的にあり得ない』など数々のシリーズが映像化されている柚月裕子氏による同名小説の実写化作。県警の広報職員という、本来は捜査する立場にない県警・広報職員の森口泉(杉咲花)が、親友の変死事件の謎を独自に調査し、事件の真相と次第に浮かび上がる“公安警察“の存在に迫っていく。