大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか、28日は20:10~)で一条天皇を演じている塩野瑛久にインタビュー。大河ドラマ初出演の心境や一条天皇としての役作り、藤原定子役の高畑充希との共演などについて話を聞いた。

  • 『光る君へ』一条天皇役の塩野瑛久

大河ドラマ第63作となる『光る君へ』は、平安時代を舞台に、のちに世界最古の長編小説といわれる『源氏物語』を生み出した紫式部の人生を描く物語。主人公・紫式部(まひろ)を吉高由里子、まひろの生涯のソウルメイト・藤原道長を柄本佑が演じ、脚本は大石静氏が手掛けている。

塩野が演じている一条天皇は、道長(柄本佑)の甥で、幼くして即位した66代天皇。入内した道隆(井浦新)の長女・定子(高畑充希)を寵愛するが、道長の長女・彰子(見上愛)も入内し、世継ぎをめぐる政争に巻き込まれる。

――今回オーディションだったそうですが、出演が決まった時の心境をお聞かせください。

驚きが大きかったです。今までも何回か大河ドラマと朝ドラのオーディションを受けてきた中で受かったことはなかったので、知らせを聞いたときはびっくりしました。

――大河ドラマに抱いていた思いをお聞かせください。

祖父母世代が見られるような作品、そして大河ドラマという歴史の長い作品に出られるといううれしさがありました。僕がこれまで出演してきた作品は深夜のドラマや内容が過激なものが多く、祖父母世代はなかなか見る機会がなかったと思うので。

――出演が決まって祖父母さんたちの反応はいかがでしたか?

まだ反応は聞いていませんが、胸を張れるような、鼻が高いと言ってもらえるような作品に参加できたのかなと。祖父母世代がわかりやすく喜んでもらえるものに参加できたのかなと思っています。

――俳優キャリアとして新たな挑戦になっていると感じていることを教えてください。

いろいろな世代の方に見ていただけるということ自体が、そこまで多くなかったので、それがすごくうれしいですし、やりがいがあるなと思っています。意外とそこまで緊張はなく、これからまだまだ撮影は続きますが、どんな物語になって、どういう人生を生きて、どう幕を閉じるのか、毎回楽しみながら台本を読んでいます。