障害のある人の旅に同行し、その人ならではの楽しみ方を教えてもらうNHK Eテレの番組「ハートネットTV 旅チッチ」。4月23日20時からの放送では、目が見えず、耳が聞こえない「盲ろう」の森敦史さんの鉄道旅に密着する。

  • ひたちなか海浜鉄道の日帰り旅に出た森敦史さん

森敦史さんは筑波技術大学の職員。東京盲ろう者友の会副理事長も務める。生後4カ月で見えていないことがわかり、その後、ほとんど聞こえていないとの診断を受けた。視覚と聴覚から情報を得られないため、目の前にあるものを手で触り、さまざまな体験を積み重ねることで言葉の概念を獲得したという。

その世界を大きく広げたのが、大好きな「電車」だった。市販の地図の線路上にテープを貼って駅や路線の位置関係を覚え、鉄道模型を使って言葉の使い分け方を覚えるなど、鉄道への強い興味がさまざまな学びにつながったと話す。

  • ひたちなか海浜鉄道で洗車体験。ご当地グルメも味わう

いまでは触覚・嗅覚・味覚を頼りに、日本各地を鉄道で巡る旅を楽しむ「乗り鉄」に。今回、森さんの日帰り旅に同行し、茨城県のローカル線・ひたちなか海浜鉄道を巡る。昔ながらのディーゼル車に乗り、床や椅子から伝わる振動を全身で味わう。車両基地では貴重な列車を手で触り、車両の洗車も体験。ご当地のB級グルメも堪能するなど、旅先でのさまざまな発見をじっくり丁寧に楽しむ。俳優の風間俊介さんが語りを担当する。