近年の値上げラッシュで、「お金を節約したい!」と思い、どのような節約方法が良いか悩まれている方が多いのではないでしょうか。そう強く思うばかりに、間違った方向で節約をしてしまっている人は少なくありません。そこで今回は「実は効果のない節約術」についてご紹介していきます。

間違った節約をしてませんか?

SNSや動画サイトでは、様々な節約方法が紹介されていますが、本当に効果があるか疑問に思ったことはありませんか?

例えば「期間限定で、高級品を安い値段でゲット!」という情報に魅かれて、安く購入した結果、低品質ですぐに壊れてしまった経験がある方も少なくないと思います。同様に、安価な電化製品を購入したものの、数ヶ月もしないうちに故障してしまったり、安い衣料品を買ったらすぐにほつれてしまったりする経験をした方もいるかもしれません。安さに惹かれて手を出す前に、品質や耐久性についてよく考える必要があります。

節約術を選ぶには、実際に効果があるか見極め、正しい節約術を長く継続することが大切です。

効果のない節約術

前述の通り色々なサイトでも節約術が紹介されていますが、節約術の中には効果がないものもあります。今回は効果のないものを5つ紹介していきましょう。

家計簿をつける

家計簿をつけることは大切ですが、単に記録をするだけでは節約に繋がりません。支出の傾向を把握して、無駄な出費を見つけることが大切です。家計簿をつける目的(例:お金の流れを把握し無駄な出費を減らすため、具体的な貯蓄額を決めて貯蓄目標を達成するため、など)を明確にし、節約につながる行動を意識しましょう。

食費の節約

外食を減らすには、自宅で美味しいご飯をきちんと食べることが大切です。自宅で手作り料理を楽しむことで、食費の節約や外食の誘惑に負けずに済みます。また、食材の選び方や調理法を工夫することで、コストを抑えるだけでなく栄養バランスの良い食事を摂ることができるでしょう。

まとめ買い

まとめ買いは一見節約の方法のように見えますが、実は無駄なものを買ってしまうことが多いです。例えば特売品やセール品につられて大量に購入しても、賞味期限が切れてしまったり、不要なものを買ってしまう場合があります。

そこでリストを作成し、冷静に必要なものだけを選ぶことで無駄な買い物を避けることができます。

安いお店をはしご

なるべく安いものを買いたいからとの理由で、スーパーのはしごや、食材はここのスーパーで、日用品はドラッグストアでと何軒ものお店をはしごして買い物をしてる方も少なくありません。安いお店をはしごすることは、節約の一つではあるものの、移動時間や並ぶ時間が増えたりとタイパ(タイムパフォーマンス)はよくありません。

掛けた時間ほど節約の効果を得られない割に、生活の質を落としたり、無駄を増やしますので、改めた方がいいでしょう。

節約ではなく予算を決める

効果のない節約を続けるのではなく、「何にいくら使うのか?」と、予算を決めて意識することが大切です。例えば食費月5万円と予算を決めたら、その中でどうにかしようと意識して行動するでしょう。まずはご自身で、食費、水道光熱費、交際費、貯金額に回すお金等予算を決めてみましょう。

まとめ

いかがでしたか? 日々の生活を振り返ると、ご自身では上手に節約してるようでも意外とそうでなかったり、というケースも多いです。今回、一部の効果のない節約術をご紹介しましたが、節約方法について、是非一度ご自身で見直してみてください。

この記事を執筆したファイナンシャルプランナー紹介


小峰一真(こみねかずま)
所属:マイホームFP株式会社