サイクリングの中でも、お散歩するようにゆったりと楽しむものを「ポタリング」と呼ぶのだそう。このほど神奈川県小田原市で開催された体験ツアーに参加してきた。

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    自転車でぶらぶらポタリング! 小田原日帰り旅へ

現地でレンタサイクルを借りれば手ぶらでOK

旅は小田原駅からスタート。名物の小田原提灯が出迎えてくれる。

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    小田原駅の改札には巨大な提灯が

今回乗った自転車は、小田原市が運営するレンタサイクル「ぐるりん小田原」のもの。駅すぐそばの小田原駅東口駐車場(市民交流センター)でヘルメットも一緒に貸し出してくれる。

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    レンタサイクル「ぐるりん小田原」は市民交流センターで受付(料金: 電動アシスト付自転車1回1,000円、普通自転車1回500円)

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    小田原駅東口駐車場で受け取る

案内は「ジャパンエコトラック」公式スマホアプリで

走行したルートは、「ジャパンエコトラック」公式スマホアプリの「小田原周遊サイクリングルート」の一部。このアプリは、旅のプランニングに役立つルート検索、現地で使えるGPS地図や地域の魅力紹介の機能を備える。

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    「ジャパンエコトラック」公式スマホアプリの画面。旅のプランニングに活用できる全国33エリアを用意

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    現地での移動にありがたいGPS地図。走行注意などのメッセージも

ジャパンエコトラックとは、人力による移動手段で楽しむ新しい旅のスタイルのこと。養老孟司 東京大学名誉教授が代表理事を務め、モンベルグループらが推進協議会を組織している。

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    目的地に到着するごとにスタンプが押されて達成感がある。地域の魅力紹介もうれしい

「鈴廣かまぼこの里」でお土産探し

ゆったりと自転車を漕ぎ出し、「鈴廣かまぼこの里」に到着。箱根・小田原に拠点を構える老舗かまぼこ店・鈴廣による施設だ。

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    買い物処、食事処、博物館を備える人気観光地「鈴廣かまぼこの里」

かまぼこはもちろん干物、箱根ビールやスイーツなどさまざまなお土産を買うことができるほか、カフェやレストラン、会席料理店などの食事処も充実。かまぼこの歴史を学んだり、職人の伝統の技を見学したりと一日楽しめそう。かまぼこ手作り体験(予約制)も。

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    さまざまなかまぼこを発見することができる「鈴なり市場」

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    職人の手仕事を見学できる「かまぼこ博物館」

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    敷地内に咲いていた「大漁桜」。メジロの姿も見られた

「漁港の駅 TOTOCO小田原」で巨大海鮮丼

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    「小田原漁港」を臨みながら気持ちよく走行

お昼に向かったのは、2019年にオープンした「漁港の駅 TOTOCO小田原」。小田原漁港で水揚げされた新鮮な水産物やその加工品、地域の特産物が販売されている。

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    人気施設「漁港の駅 TOTOCO小田原」は3階建、まさに"魚のテーマパーク"

豪快に盛り付けたお刺身がこぼれんばかりの「とと丸頂上丼」をいただいた。デザートには海を思わせる色合いの「小田原漁港プリン」。自転車を漕いだ分のエネルギーをチャージ!

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    大迫力の「とと丸頂上丼」(2,580円/数量限定)

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    見た目もかわいい「小田原漁港プリン」(480円/数量限定)

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    食事処の中でも人気のお刺身食べ放題(59分/大人3,300円)は行列の絶えない人気メニューなのだとか

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    相模湾を一望できるテラスには干物になりきれるフォトスポットも

「御幸の浜」に寄り道

ここで予定にはなかった「御幸の浜」に寄り道することに。そうしたアドリブがきくのも自転車旅の醍醐味だ。

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    「海だー!」と一行は大盛り上がり、駆け足で波打ち際へ

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    しばらく海を眺めるタイム

「小田原城」で歴史散歩を

ふたたび漕ぎ出し、小田原を代表する名所・小田原城へ。

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    "難攻不落の城"小田原城

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    ガイドさんによる解説で城を歩くおもしろさ倍増!

ガイドさんによる解説で歴史に思いを馳せ、天守閣にのぼって小田原市街や相模湾を望み、旅を締めくくった。

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    天守閣からの眺め

ここまで旅をサポートしてくれたアプリにも「完走バッジ」があらわれた。

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    ルートの目的地のスタンプをすべて集めると完走バッジがもらえる

春の陽気に誘われてお出かけしたくなったら、無理なく楽しく走れるポタリングの旅に出てみては。

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    行く先々に駐輪場があった(写真は「鈴廣かまぼこの里」のもの)。これも自転車旅にはありがたい

取材協力: 神奈川県、モンベル