東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』(毎週土曜23:40〜)で、映画『アイコ十六歳』(83)以来40年ぶりに共演を果たした富田靖子と松下由樹が、『おっパン』での共演シーンの見どころや、「推し活」について語った。

  • 松下由樹、富田靖子 =東海テレビ提供

「推し活」の良さを実感

――お二人が共演するシーンの見どころを教えてください。

松下:「お互い息子に苦労している」というより、「愛情があるからこそ大事に想っている息子が心配」という共通項の中で、2人の在り方や捉え方というのがすごく相性が良くて、2人の雰囲気もいいなと思います。またお互いRANDOM推しが一緒というのも面白いですよね。このドラマはおっさんが主人公の話ですけど、裏を返せば、そこにいる母親の存在というものも切っては切り離せないものだなと思います。私が演じる美穂子の場合、シングルマザーで息子を育てていかなくちゃいけないという苦悩もあったりもしますが、思いっきり愚痴を言うわけでもないのにお互い通じ合い励まし合える関係というのはいいなと思いますね。

富田:全てのことを話すわけではないけど、お互いの痛みを分かりあえる存在がいるというのは、大人になっても大切なことだと思います。あとは推し活っていいよね〜っていう(笑)。もちろん旦那さんも大切、でも大切と好きは別! 推し活、いいなあって思った(笑)。

松下:確かに楽しかったもんね(笑)。

富田:楽しかった!

――ちなみにプライベートでも推し活はされていますか?

富田:ないない。

松下:ないね。

富田:ただどんなに大人になっても推し活をしてコンサートに行って「ワア〜」と言っている瞬間は、みんな10代に戻っているような気がする。何も悩みがないわけじゃないけど、一番好きなものを好きって言えたあの時代に戻れるような気がするから、推し活はオススメです。

松下:日常から解放されて、エネルギーがまた入ってくるという自分なりの充電みたいな。

富田:充電できるし、家族にも優しくなれる!

松下:(笑)

富田:私の場合は推しメンのソジュンからもらったエネルギーを家族に還元できるような気がしています。ソジュンから「好き」をもらって、誠に「好き」を返すと、その誠からも「好き」を返してもらえるから、すごくいいなと思います。やっぱりRANDOMってすごい(笑)!

一同:(爆笑)

松下:そういう想いにさせてくれるRANDOMがすごい!

富田:だから自分の「好き」は絶対に大切にしなきゃダメということを、このドラマを通じて世間の母親のみなさんに伝えたいですね。母親は、どうしても日々の生活のことを優先して自分の「好き」を後回しにしちゃうから。後回しにしても最後にまた改めて自分の「好き」を大切にしてほしいなと思います。

【編集部MEMO】
父・誠(原田泰造)と本心で向き合えるようになり野球部の退部を決めた翔(城桧吏)。そんな翔に、野球部の仲間である長谷川(坂上翔麻)が「俺たちから逃げるのか?」と問いかける。翔が何に悩んでいるのかを知りたい長谷川は「野球が嫌なのではなく、俺たちが嫌なんじゃないか?」とストレートに聞く。それに対して翔は―――。一方、誠の娘・萌(大原梓)も悩んでいた。漫画など二次元の世界には夢中になれるが、現実の人間との関係に冷めてしまう部分がある自分に、「人と関わる才能がない」と痛感してしまったのだ。誠を呼び出し、自分の思いを吐露する萌。だが、そんな萌に誠が告げた言葉に、萌は勇気をもらって―――。そんな中、誠はひょんなことから妻の美香(富田靖子)とデートすることに。美香の推しグループ・RANDOMのコンサートにつきそう誠だったが、夫の自然な姿に美香もまた抱えてきた思いを吐き出すことができて―――。沖田家がそれぞれ成長する中、大地(中島颯太)と円(東啓介)にも転機が訪れる。さらに謎の男(相島一之)も登場する。