京王電鉄、高尾登山電鉄、三井住友カード、ビザ・ワールドワイド・ジャパン、ジェーシービー、オムロンソーシアルソリューションズ、小田原機器、QUADRACは、3月25日から、京王電鉄の一部の駅において「タッチ決済対応のカード(クレジット、デビット、プリペイド)や、同カードが設定されたスマートフォン等」および「QRコード」を活用した「高尾山きっぷ」発売の実証実験を開始する。あわせて京王グループの高尾登山電鉄で運行しているケーブルカー・リフトにおいて、同様の実証実験を開始する。

  • 左:京王電鉄 自動改札機、右:高尾山ケーブルカー・リフト専用リーダ(イメージ)

高尾山きっぷは、京王線・井の頭線各駅から高尾山口駅までの往復割引乗車券と、高尾山ケーブルカーまたはリフトの割引乗車券 往復または片道 がセットになったきっぷ。現在、各駅自動券売機で発売しているが、クレジットカード等やスマートフォン等で利用可能とすることで、利用動機の促進や沿線の回遊性向上による新たな移動需要の創出を目指す。

タッチ決済による「高尾山きっぷ」の提供

タッチ決済による高尾山きっぷは、タッチ決済対応のカード(クレジット、デビット、プリペイド)や、同カードが設定されたスマートフォン等を利用して、(1)「京王線・井の頭線の一部の駅に設置した対応自動改札機を利用して乗車し、高尾山口駅にて下車」、(2)「高尾山にて、ケーブルカー・リフトに乗車(片道利用、往復利用いずれも可)」、(3)「高尾山口駅から乗車し、(1)で乗車した駅にて下車(往復同区間の鉄道利用)」の条件を同日に全て満たすことで、請求額を「高尾山きっぷ」金額と同額にする割引サービス。

  • 「高尾山きっぷ」サービス範囲

  • 提供サービスイメージ

サービス開始時点では、対応自動改札機設置駅(高尾山口駅除く)からの利用に限る。対応自動改札機、専用リーダ設置駅は、新宿、笹塚、千歳烏山、調布、府中、渋谷、吉祥寺、下北沢など18駅26箇所。(2024年3月末時点) 未設置駅については2024年度に順次設置を進め、2024年度内の全駅設置完了を予定しているという。

  • 京王電鉄(対象路線図)

タッチ決済対応ブランドは、Visa、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯(Mastercardについては、順次追加予定)。

「TAMa-GO Eチケットサイト」による高尾山きっぷ(QR企画券)の提供

「TAMa-GO Eチケットサイト」を新たにオープンし、同サイト内で高尾山きっぷを発売する。スマートフォンに表示されたQRコードを京王線・井の頭線の一部の駅に設置した対応自動改札機や、高尾山ケーブルカー・リフトの乗車改札に設置した専用リーダにかざすことで利用できる。

タッチ決済による高尾山ケーブルカー・リフトの乗車サービス

高尾山ケーブルカー・リフトの乗車改札に設置した専用リーダにタッチ決済対応のカード(クレジット、デビット、プリペイド)や、同カードが設定されたスマートフォン等をかざすことで、事前に窓口や券売機できっぷを購入することなくチケットレスによる乗車が可能に。また、同一日に往復利用することで事前に購入する往復きっぷと同額の往復割引が適用となり、翌日以降に請求額から自動的に割引される。(現在運用しているTAMa-GOで発売するWebチケット(QRQR)も、引き続き利用できる)

  • 高尾登山電鉄(対象路線図)