アイドルデュオ・KinKi Kidsの堂本光一が、3月15日放送のBS朝日のバラエティ番組『高見沢俊彦の美味しい音楽 美しいメシ』(毎週金曜22:30~)に出演する。

  • 左から堂本光一、高見沢俊彦=BS朝日提供

■高見沢俊彦と『堂本兄弟』で長年共演の堂本光一が登場

バンドマンこだわりの“バンドメシ”を紹介する同番組だが、レギュラー化しておよそ半年の節目を迎える今回は、光一が“王子メシ”を紹介。高見沢俊彦とは音楽バラエティ番組『堂本兄弟』で長年共演する以前から付き合いがあるという光一。最近では『Endless SHOCK』や『チャーリーとチョコレート工場』など舞台を中心に活躍する光一が、自らがチョイスした“王子メシ”を紹介しつつ、旧知の仲の高見沢と日々の食事やオフにまつわるトークを展開する。

基本“出されたものはなんでも食べる”と、食に対するこだわりはないと話す光一だが、氷には強いこだわりがあると語る。さらに「この番組のコンセプトを根底から覆すことを言ってしまいますが……」と前置きしつつ、「自分がしょっちゅう行くお店を紹介しちゃうと行けなくなる、という心配はありません?」と問題提起。これにはさすがの高見沢も「そうなんだよね……」と苦笑い。その中で「かなり迷いながら」選んだというオススメのお店を紹介する。イカが大好きという光一。タコも大好きで、寿司は「見た目真っ白でいい」と語る。最初に紹介したのは、福岡にある活魚料理の老舗店。生きたままのイカをできる限り触れずに素早くさばく「活イカ」が有名だが、さすがに東京にまで持ってくるのは不可能ということで、お取り寄せも可能だというイカしゅうまいを試食することに。絶品イカしゅうまいに舌鼓を打ちつつ、コロナ期間中の公演先のホテルで味わったという光一ならではのエピソードを披露する。

続いて、インパクト抜群の名古屋のシャトーブリアンや、岐阜の人気餃子店の餃子を紹介。この餃子店には営業前から列ができ、なんと開店時間の17時を前に整理券が売り切れになってしまうこともあるとか。予約もテイクアウトもできないお店の絶品餃子ということで、今回は店主が光一のために岐阜から上京。しかも材料から持ち込み、スタジオで調理して提供するという、番組史上初の王子メシが実現する。これには高見沢も驚き、「さすが光一だよ」と光一のパワーに感嘆。そして、作りたての餃子を一口味わった瞬間、高見沢は「美味しい〜!」と絶叫。光一も「やっぱり美味いわ、先輩相手にタメ語になってしまうほど」と声を上げた。

そのほか、“プリンス・オブ・スイーツ”の高見沢が、光一にぜひ食べてほしいというスイーツを紹介。普段あまりお菓子は食べないという光一が「これは美味しい」とうなった、高見沢が高校時代から好きだというレジェンド的スイーツとは。

トークでは、高見沢もよく観に行っているという光一の舞台の話題や、仲が良い二人だからこその爆笑思い出エピソードが次々と披露されるなど、終始なごやかな雰囲気が流れる。

■高見沢俊彦・堂本光一 コメント

――堂本光一さんとの収録を終えた今の感想は?

高見沢:光一くんが来てくれるというとテンションが上がりますよね。ちゃんと笑ってくれるんだろうか、とか、ちゃんと食べてくれるんだろうか、とかね、そういうところでテンションが上がります(笑)。光一くんとはかなり長い付き合いになるので。

堂本:そうですね、出会いからのトータルで言うと30年近く……。

高見沢:そう、30年近くになるのかな。変な意味でなく、もう弟みたいな感じです。

――堂本さんはいかがですか?

堂本:高見沢さんはもちろん、スタッフの方も顔見知りの方が多かったので、構えることなく出来るなと思って出演させていただきました。ホームみたいな感覚で、番組を盛り上げようとか、そういう意識はなく、いつもの感覚で高見沢さんとお話ができればと思っていましたが、結果、楽しかったです。

――高見沢さんご自身もツアーでおいしいものを食べたい、という思いが強いですか?

高見沢:それはありますね。若い時は3人一緒に動いていたんですけど、古希間近になると、みんなそれぞれ体調が違ってくるので(笑)。だから寝るやつ、食うやつ、飲むやつ、と三者三様になるんです。その中で僕は食べる専門でやっています。

――番組のテーマがバンドメシと知ったときはどう思われましたか?

堂本:番組の中でも言ったんですけど、本当に自分がよく行っているお店は教えたくないなと思って(笑)。

高見沢:それはそうだよなー。

堂本:ええ、それですごく悩みました、どのお店を紹介しようかなと。でも、今日のメニュー、美味しかったですよね?

高見沢:美味しかったよー。あの餃子、たまんないよ。まさか店主さんが東京に来て朝から作ってくれるとは思わなかった。しかもお店を休んでだよ。これはもう光一パワーだよ。大変なことですよ。おかげで美味しいものが食べられました。

――番組にとっても画期的な回になりましたね。

高見沢:これはすごいね。今後、どれだけ呼べるかだよね(笑)。

堂本:店主さんを呼ぶことがあるかどうか、ですか?(笑)。

高見沢:多分これが最初で最後になるんじゃないか(笑)。

堂本:えー、ホントですか。でも、ぜんぜん僕のパワーじゃないですよ。いろいろなことが作用して願いがかなったというだけで。

高見沢:でも、店主さんは光一のためにと言っていたよ。間違いないよ、正直な話だと思うよ。まっすぐ前を向いて言っていたもの。

堂本:うれしいですね。

高見沢:ほんとにうれしいです。

堂本:高見沢さんに知ってもらいたいとか、共感してほしいなという思いでお店、食事を選んだので、高見沢さんが共感してくださったのは本当にうれしいです。

――長い付き合いがあってこそ、ですね。

堂本:そうですね、プライベートでも高見沢さんに食事に連れて行っていただいたりしていたので。そういう意味では番組を通してですけど、逆に高見沢さんに美味しいお店を教えてあげることが出来ました。これは今までになかったことなので。

――お二人の関係はどういった感じですか?

堂本:大先輩に対して失礼になるかもしれませんですが、なんとなくリズムとか考え方とかで同じ部分があるのかな、という気がしております。

高見沢:そうですね、波長が合うというか、リズム感が合っている感じがするね。ただ、昔にKinKiたちとは25歳も歳が離れているのか、ということは二人が45歳の時には俺は70歳?そんなバカなと思っていたんだよ。そこまではやっていないだろうと。でも、こうしてやっているんだね(笑)。面白いなー。

――プリンス・オブ・スイーツの高見沢さんが堂本さんに称号を与えるとしたら?

高見沢:プリンス・オブ……、いや、キングだよね、店主さんを呼び出すぐらいだから(笑)。

堂本:やっとキングになれました(笑)。

――今回実現しませんでしたが、お二人のセッションの可能性は?

高見沢:セッションね、これはもう光一次第だよ。

堂本:いやいや、基本僕の方でのNGはないので(笑)。

【編集部MEMO】
過去2回の特番を経て、昨年10月よりレギュラー放送がスタートした同番組。“食の貴公子”THE ALFEEの高見沢俊彦が、最高の音楽と日本各地のうまいものをゲストトークとともに届ける、“音と食を融合”させた新感覚バラエティ。日本中をツアーで駆け回るバンドマンこだわりの“バンドメシ”を上質な音楽とともに紹介していく。これまで、BREAKERZ、綾小路翔(氣志團)、打首獄門同好会、鬼龍院翔・喜矢武豊(ゴールデンボンバー)、the telephones、鈴華ゆう子・神永大輔・亜沙(和楽器バンド)らが出演した。