JR西日本は、3月16日の北陸新幹線金沢~敦賀間開業に合わせ、特別企画乗車券の新規発売と既存商品の見直しを行うと発表した。

  • 北陸新幹線金沢~敦賀間開業に合わせ、特別企画乗車券の新規発売と既存商品の見直しを行う

首都圏から北陸エリアにおいて、これまで首都圏から金沢駅までの区間で展開していた「新幹線eチケットサービス」は区間を敦賀駅まで拡大する。東京~敦賀間の片道料金(普通車指定席)は、「新幹線eチケット」1万6,160円、「J-WESTカード」会員専用の「eきっぷ(IC用)」1万5,730円、「eチケット早特1」1万4,530円、「eチケット早特14」1万1,310円。これにより、きっぷを受け取ることなく、交通系ICカード1枚で福井駅・敦賀駅まで北陸新幹線を利用できるようになる。新たに高崎駅発着も「eチケット早特1」と「eチケット早特14」を設定。2月16日から販売し、3月16日から通年で利用可能とする。

北陸エリアから首都圏へ利用に便利な、「おとなび」会員限定「おとなび首都圏往復フリーきっぷ」は出発駅を拡大。その他の「おとなび」会員向け商品(「おとなび割引」「おとなびWEB早特」)は新たに北陸新幹線区間を追加して発売する。

近畿圏から北陸エリアにおいて、早期購入タイプのお得なきっぷ「WEB早特7・WEB早特14」は設定区間と発売額を見直す。大阪~福井間は「WEB早特7」6,100円、「WEB早特14」5,740円。大阪市内~金沢間は「WEB早特7」8,460円、「WEB早特14」7,980円。2月16日から販売され、利用期間は2024年3月16日から2025年3月31日まで。加えて、利用前日まで購入できるお得なきっぷ「WEB早特1」を近畿圏から七尾駅・和倉温泉駅・黒部宇奈月温泉駅までの区間に席数限定で設定する。「WEB早特1」は通年で利用できる。

北陸新幹線と特急「サンダーバード」の乗継商品も新設。これまでチケットレスで乗継ぎ利用する際に「新幹線eチケットサービス」と在来線チケットレスサービスの商品を別々に予約する必要があったが、今後は1回の操作で予約可能となり、交通系ICカード1枚でシームレスに乗車可能になる。2月16日から販売し、3月16日から通年で利用できる。

中京圏から北陸エリアにおいて、早期購入タイプのお得なきっぷ「WEB早特7」を新たに設定。名古屋~米原間は特急「しらさぎ」の普通車指定席または東海道新幹線の普通車自由席を選んで利用できる。名古屋~福井間の発売額は5,690円、名古屋市内から金沢駅までの発売額は8,170円。2月16日から販売され、利用期間は2024年3月16日から2025年3月31日までとされている。

「EXサービス」利用者向けの「[EXサービス限定]乗継きっぷ」も発売。「エクスプレス予約」または「スマートEX」で東海道新幹線を利用し、米原駅で特急「しらさぎ」に乗り換える際に便利な、乗車券と料金がセットになったお得なきっぷに。「スマートEX」と同きっぷを組み合わせて利用する場合の発売額は名古屋~福井間5,590円、名古屋~金沢間8,070円。2月16日から販売され、3月16日から通年で利用できる。

「J-WEST カード」会員専用で、首都圏・近畿圏・中京圏から北陸エリアへの共通商品「eきっぷ」も発売額を見直す。「eきっぷ」を利用の際は、「eきっぷ」の区間を含む乗車券が別途必要。近畿圏・中京圏からは、基本料金と同様に北陸新幹線富山~敦賀間と特急「サンダーバード」「しらさぎ」を敦賀駅で乗り継いで利用する場合、新幹線特急料金と在来線特急料金を一体とした割引の価格で提供する。東京~敦賀・福井間は6,700円、大阪~福井間は3,210円、大阪~金沢・富山間は3,900円となる。