昨年話題になった、日本人女性のアメリカ入国拒否のニュース。「アメリカの入国審査は厳しい」という印象が強くなりましたよね。

「渡米予定だが、問題なく入国できるのだろうか」と不安になっている方もいるのでは?

今回は、サンフランシスコ国際空港の入国審査で別室送りになった筆者の体験をもとに、アメリカの入国審査場で聞かれる質問内容や別室で聞かれる質問内容、アメリカの入国審査で気をつけるべきことなどを紹介します。

アメリカの入国審査は厳しい?

  • アメリカの入国審査は厳しい?

    アメリカの入国審査は厳しいのでしょうか

実際にアメリカの入国審査で別室送りを体験した結果、確かにアメリカの入国審査は他の国に比べたら確かに厳しいと感じました。ですが、入国審査にむけてしっかり準備をしておけば、「余程のことがない限り、入国させてもらえるのでは?」とも感じています。

たとえ別室送りにされてしまったとしても、質問されたことに対して落ちついて回答していけば、入国審査官に不審な印象を与えることはないはずです。

一方で、過去に何度もアメリカに来ている人は、別室送りになった際にかなり細かく個人情報を聞かれるケースが多い印象なので、注意が必要かもしれません。

以下から、アメリカの入国審査について詳しく解説していきます。

アメリカ入国審査の流れは?

  • アメリカの入国審査は厳しい?

    アメリカの入国審査の流れを解説します

まずはアメリカの入国審査の流れを簡単に説明します。

入国審査場の列に並んで自分の番が来たら、以下のような流れで入国審査が進みます。

①パスポート提示
②本人確認(顔確認&指紋認証)
③審査官との質疑応答

以下では、③審査官との質疑応答の内容を紹介します。

アメリカの入国審査で聞かれた質問内容! 別室送りになると?

  • アメリカの入国審査は厳しい?

    アメリカの入国審査で聞かれた質問内容を紹介します

ここでは、アメリカの入国審査で筆者が実際に聞かれた質問を一連の流れで紹介していきます。

審査官とのやりとりの補足情報として、渡米することになった簡単な背景を以下記載しておきます。

【筆者の渡米背景】

夫の出張に同行するために渡米。
夫は会社の経費で直行便でニューヨークに行けるが、筆者は自腹なので価格を抑えられるサンフランシスコ経由の便でニューヨークにむかう。
ニューヨーク着の日を夫と合わせられるよう、筆者は夫の2日前に日本を出国。

アメリカの入国審査での質問【入国審査場】

まずは筆者がサンフランシスコ国際空港の入国審査場で入国審査官とした会話の流れを紹介します。パスポートを見せてから別室送りになるまで、5分もかかっていないかと思います。

※日本語で記載していますが、実際は英語でのやりとりです。

審査官:「ここに来た目的は何ですか?」

筆者:「観光です」

審査官:「どのくらいの期間滞在予定ですか?」

筆者:「3か月間です」

審査官:「アメリカのどこに行く予定ですか?」

筆者:「サンフランシスコの後はニューヨークに行きます」

審査官:「ニューヨークでは何をするんですか?」

筆者:「ええと、夫と落ち合うんですけど......」

審査官:「え?」

筆者:「ええと......」

審査官:「旦那さんは何をしている人ですか?」

筆者:「会社員です」

審査官:(手を挙げて、近くに立っている警備員らしき女性に合図を送る)

審査官:「あそこにいる彼女について行って、別の部屋で質問を受けてください」

今思えば、最初にアメリカには観光目的で来ていると答えたのに、次にニューヨークで何をするかという質問に対しての回答が「夫と落ち合う」なのは、審査官に怪しまれて当然ですね。

アメリカの入国審査で聞かれたこと【別室】

以下はサンフランシスコ国際空港の別室での、筆者と審査官の会話の内容です。

文字にすると短いかもしれませんが、審査官はパソコンで何か打ち込みながら話しており、お互い聞き返したり言い換えたりもしていたので、審査官の方とは10分~20分ほど会話をしていたかと思います。

※日本語で記載していますが、実際は英語でのやりとりです。

審査官:「アメリカに来た目的は何ですか?」

筆者:「観光です」

審査官:「どのくらいの期間いますか?」

筆者:「サンフランシスコに2日間、ニューヨークに約3か月間です」

審査官:「かなり長い滞在ですが、なぜですか?」

筆者:「夫が海外出張で3か月間アメリカに滞在するので、一緒に過ごしたいからです」

審査官:「あなたは仕事での出張ではないんですか?」

筆者:「私は違いますが、夫は仕事での出張です」

審査官:「旦那さんはもうアメリカにいるんですか?」

筆者:「明後日ニューヨークに着きます」

審査官:「なぜ旦那さんとは別の飛行機で来たのですか?」

筆者:「夫が乗る直行便は値段が高いからです」

審査官:「帰りの飛行機は予約していますか?」

筆者:「はい、予約しています」

審査官:「帰りの飛行機の情報を教えてください」

筆者:「これです(印刷した予約画面を見せる)」

審査官:「旦那さんとは3か月間どこで過ごすのですか?」

筆者:「ここのホテルです(印刷した予約画面を見せる)」

審査官:「旦那さんはどこで働いていますか?」

筆者:「〇〇株式会社です」

審査官:「旦那さんの情報が書いてあるものを何か持っていますか?」

筆者:「夫の名刺なら持っています(夫の名刺を渡す)」

審査官:「旦那さんの誕生日はいつですか?」

筆者:「〇年〇月〇日です」

審査官:「わかりました、席で少し待っていてください」

筆者:「これも渡しておきます(3か月間のスケジュールを書いたメモを渡す)」

また、詳しくは後述しますが、最後は乗る飛行機や泊まるホテルを書いたメモを審査官に渡しておきました。渡した名刺や資料は、「問題ないので退室してください」と許可されたときに返してもらえました。

審査官の方はわかりやすい英語で話をしてくれる親切な方だったので、日本の中学で学ぶレベルの簡単な英語でもきちんと意思疎通できました。

アメリカの入国審査での別室送りは怖い? 雰囲気とかかった時間

  • アメリカの入国審査は厳しい?

    アメリカの入国審査で別室送りになったときの雰囲気とかかった時間を紹介します

サンフランシスコ国際空港の別室では、審査官にとって引っかかるところを細かく聞かれましたが、怒鳴られたりあからさまに怪しまれたりといったことはなく、淡々と質疑応答をしていく流れでした。個人的には、「怖い」と感じる雰囲気ではなかったです。

また、別室の滞在時間について「6時間ほど別室で過ごした」「別室送りで長い時間拘束されたので、次の飛行機を逃した」といった噂もちらほら聞きますが、筆者は別室に入ってから1時間弱ほどで退室しています。

審査官との会話を終えて席に着いた後、筆者の次に別室に入ってきた日本人男性に「英語を全く話せないから通訳をしてほしい」というお願いをされ、待ち時間でその対応もしていたので、それがなければ待ち時間含めて30~40分くらいで出られていたのではないかと思います。

筆者より前に別室に送られた人がおらず、待ち時間ゼロで審査官との質疑応答に入れたというのも、早く出られた理由かもしれません。

別室の雰囲気や退室までにかかる時間は、場所やタイミング、対応してくれる審査官の人柄によって変わってくるので、一概にこうだということは難しいです。

なかには別室のなかにある個室に連れていかれて、ありとあらゆる個人情報を尋ねられたという人も存在するので、筆者は別室送りにされたとはいえスムーズに入国できた方ではないかと思います。

アメリカの入国審査の注意点

  • アメリカの入国審査は厳しい?

    アメリカの入国審査で気をつけるべきことを紹介します

ここでは、入国審査で気をつけるべきことを紹介します。

嘘はつかない

別室送りにされた場合、紹介した会話からもわかるとおり、審査官に細かく質問をされます。嘘をついていたということがバレれば当然審査官に不信感を抱かれますし、「虚偽申告」と捉えられても仕方ありません。

アメリカだけに関わらず、入国審査で嘘をつくのは絶対にやめましょう。

別室では基本的にスマホ使用NG

アメリカの入国審査で別室送りにされたら、基本的にはスマホは使えないということを覚えておいてください。

サンフランシスコ国際空港の入国審査場の別室でも「スマホ禁止」を表す張り紙も張られていました。

つまりスマホを使えないということは、審査官から質問をされたときにスマホで調べて回答するのが難しいということ。

予約した飛行機やホテルの情報は印刷しておくことをおすすめします。

アメリカの入国審査に向けて準備すべきことは、以下で詳しく説明します。

アメリカの入国審査前に準備すべきこと

  • アメリカの入国審査は厳しい?

    アメリカの入国審査前に準備すべきことを紹介します

ここでは、体験談をもとに「アメリカの入国審査前に準備しておいた方がいい」と感じることを紹介します。

泊まるホテル・帰りの飛行機は予約しておくに越したことはない

「ホテルと帰りの飛行機は入国してから現地で予約すればいいや」と何も予約せずに入国する人もいるかもしれませんが、これは入国審査で引っかかる可能性があります。

アメリカの入国審査では「どこに泊まるんですか?」「帰りの飛行機は予約していますか?」と聞かれることが多いです。恐らくですが、「不法滞在をするつもりがないか」ということを確認しているのではないでしょうか。

泊まるホテルや帰りの飛行機を予約していなければ入国できないという訳ではないのですが、あらかじめ予約しておくに越したことはないはずです。

飛行機やホテルの予約画面などは紙で印刷

先述したように、別室では基本的にスマホは使用できません。宿泊するホテルや滞在期間中のスケジュールなどの情報は大半の人がスマホの中に保存していますが、別室に入ると確認できないということです。

そのため、別室送りになったときの対策として、予約している飛行機やホテルの情報は印刷しておくことをおすすめします。

筆者は、審査官がこちらのスケジュールをすぐに把握できるように、以下のようなメモ書きも用意し、別室の審査官に渡しました。

9/23 Narita(time〇:〇〇)→SFO(time〇:〇〇) fright:〇〇〇
9/23-9/24 Hotel:〇〇
9/24-9/25 SFO(time〇:〇〇)→JFK(time〇:〇〇) fright:〇〇〇
9/25-12/8 Hotel:〇〇
12/8 JFK(time〇:〇〇)→Narita(time〇:〇〇) fright:〇〇〇

これのおかげで入国できたという訳ではありませんが、少なくとも「不法滞在するつもりはない」ということは伝えられたのではないかと思っています。

最低限の英語は話せるようにする

アメリカの入国審査では、当然英語でのやりとりが必要になります。といっても、審査官に伝わりさえすればいいので、基本の英語をおさえておけば問題ないはずです。

英会話が全くできないとなるとスマホの翻訳機能に頼ることになりますが、別室でスマホは使用できません。基本の英語だけはしっかりおさえておきましょう。

特に、滞在目的・期間・泊まる場所はほぼ必ず聞かれると思って、必ず回答できるように準備しておきましょう。

質問例

  • What’s the purpose of your visit?(この国に来た目的は?)
    Sightseeing.(観光です)

  • How long will you stay in this country?(滞在期間は?)
    For 5 days.(5日間です)

  • Where will you stay?(泊まる場所は?)
    At 〇〇 hotel.(〇〇ホテルです)

ある程度のドルは持っておく

アメリカに行くときは、あらかじめ日本でドルに両替えしておくのがおすすめです。

別室送りになった人のなかには、所持金を確認されたという人も存在します。観光目的で来たのにお金を全く持っていないとなると、「本当に観光で来たのか?」と不信がられてしまう可能性もゼロではありませんよね。

筆者は入国審査で所持金を確認されることはありませんでしたが、日本で30,000円分をドルにしたうえで入国審査に臨みました。

厳しいアメリカの入国審査では落ち着いて受け答えを

筆者自身、確かに他の国の入国審査に比べてアメリカの入国審査は厳しいと感じました。ですが、審査官に「怪しいものではない」ということさえ伝えられれば、問題なく入国できるのではないかとも思います。

アメリカの入国審査では、たとえ別室送りになってしまったとしても、嘘をついたりテキトーなことをその場しのぎで言ったりせずに、質問に対して冷静に回答することが大切です。

ただし、今回紹介したのはあくまで筆者がアメリカの入国審査で体験したことです。特に別室送りになると色々なケースが考えられるので、SNSやネットで他の人がどのような体験をしたのか調べて、しっかり準備をしたうえで入国審査に臨むことをおすすめします。