フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、様々な事情を抱えた若者たちが集まるシェアハウスの住人たちと、運営する男性を追った『家出人たちの家 ~人生をやり直すシェアハウス~』を21日に放送する。

  • ベッドの中で過ごすハマちゃん

大都会の片隅にある、家を飛び出した者たちが集うシェアハウス。月の家賃は3万円台で、人生をリスタートするために、様々な事情を抱えた若者たちが、全国からやってくる。

都内を中心に10棟あるシェアハウスを、1人で運営するオカさん(45)の元には、入居希望者からの連絡が絶えない。24時間、新たな入居者を迎え入れ、必要があれば、シェアハウスまでの交通費も肩代わり。時には身元引き受け人として、警察に入居者を迎えに行くこともある。

そこまでするのは、オカさん自身も、社会のレールからは外れた人生を送ってきたからだ。「ここで生活を立て直し、新たな道を切り開いてほしい」と語るオカさんは、入居者の“親代わり”となり、それぞれが抱える悩みに耳を傾ける。

そんなオカさんが特に気にかけているのは、22歳のハマちゃん。高校卒業後、大阪の実家を飛び出し、オカさんのシェアハウスにやってきた。しかし、何かあるたびに、飛び出しては、また戻ってくることを繰り返し「家出のプロフェッショナル」と呼ばれている存在に。アルバイトも長続きせず、稼いだお金も無計画にほとんど食費に使ってしまうため、家賃も一部しか払えない。

「それでも少しずつ…」と、オカさんは、ハマちゃんに声をかけ続ける。そんな中、ハマちゃんが、シェアハウスから姿を消した。今度こそ戻らないつもりなのか…。

人生をやり直すために居場所を求めてもがく家出人たちを、三浦透子のナレーションで見つめていく。

  • ハマちゃん(左)とオカさん

(C)フジテレビ