JR四国は、2024年3月16日に実施するダイヤ改正で、特急「南風」の指定席数を増やすと発表した。自由席の一部を指定席に変更することで、「より多くのお客様にご予約・着席してご旅行いただけるようになります」と説明している。

  • 特急「南風」は土休日の一部列車を除き、2700系3両編成で運転

特急「南風」は岡山~高知間で14往復(上下計28本)を運転。使用車両は2700系に統一され、基本的に3両編成で運転される。1号車(高知方先頭車)は半室グリーン車で、定員はグリーン車12名・普通車24名。2号車は普通車で定員52名。3号車(岡山方先頭車)は普通車で車いすスペースがあり、定員46名となっている。現在、3両編成の「南風」は1号車をグリーン車(指定席)と普通車指定席、2号車を普通車指定席と普通車自由席、3号車を普通車自由席として座席を提供。普通車の指定席数は60席、自由席数は62席だという。

JR四国は3月のダイヤ改正で、特急「南風」の指定席数を増やすとともに、全列車で「車いす対応指定席」を取り扱うことも発表した。3両編成の「南風」において、ダイヤ改正後の指定席数は78席とされ、この席数は1号車の普通車(定員24名)と2号車(定員52名)、3号車の車いすスペース(2名分)の合計と一致する。一方、自由席数は44席とされており、3号車の車いすスペース以外を普通車自由席として提供することになる。

  • 下り「南風7号」「うずしお13号」が併結運転。前4両が「南風7号」で、「アンパンマン列車」の編成に1両増結している

なお、「アンパンマン列車」の編成を使用する「南風」に関して、土曜日の下り「南風3・7・15・19・27号」と上り「南風2・6・14・18・26号」、休日の下り「南風7・19号」と上り「南風6・18号」は普通車1両(車いすスペースあり)を増結した4両編成で運転される。この場合、現行の指定席数は106席、自由席数は62席だが、ダイヤ改正後は指定席数を124席に増やす一方、自由席数は44席に。4両編成の「南風」も普通車自由席は1両分のみとなる。