JR九州は、2024年3月16日に実施するダイヤ改正で、特急「ひゅうが」(延岡~宮崎・南宮崎・宮崎空港間)の上下各1本を運転取りやめとすることを発表した。朝の下り「ひゅうが7号」、深夜の上り「ひゅうが18号」が運転を取りやめ、他にも運転時刻・行先を変更する列車がある。

  • 特急「ひゅうが」は4両編成または6両編成の787系を使用して運転される

現在、特急「ひゅうが」の定期列車は下り8本・上り9本。その他、特急「にちりん」「にちりんシーガイア」の一部列車が運休となる日に臨時列車の「ひゅうが」が運転される。4両編成または6両編成の787系を使用し、普通車は全車自由席(車いす対応座席は除く)で運転される。

定期列車のうち、早朝に運転される下り「ひゅうが1号」(延岡駅5時12分発・宮崎空港駅6時28分着)、深夜に運転される現行の上り「ひゅうが18号」(南宮崎駅23時10分発・延岡駅0時27分着)は、かつて博多~南宮崎・宮崎空港間を走った夜行列車の特急「ドリームにちりん」の運転終了(2011年3月)にともない設定された。「ドリームにちりん」は、国鉄時代から運転された夜行列車の客車急行「日南」を格上げする形で、1993年3月に登場。当初は787系、後に783系を使用して運転され、夜行列車の削減が進む中、JRグループで最後まで残った座席車のみの定期夜行列車だった。

現行の「ひゅうが1・18号」は、急行「日南」から特急「ドリームにちりん」へと続いた歴史を受け継ぐ列車といえるが、このうち上り「ひゅうが18号」に関して、来年3月のダイヤ改正をもって運転取りやめが決まった。代替の列車は設定されず、現行の南宮崎駅22時49分発・宮崎駅22時53分発の上り普通列車が延岡行の最終列車となる。

なお、上り「ひゅうが16号」はダイヤ改正で時刻を繰り下げ、宮崎駅の発車時刻を22時42分(現行の発車時刻は22時26分)に変更。上り「きりしま18号」(現行の時刻は鹿児島中央駅20時20分発・宮崎駅22時36分着)と接続する列車として運転される。

朝の時間帯には、現行の下り「ひゅうが7号」(延岡駅7時10分発・宮崎空港駅8時47分着)が運転取りやめに。これを受けて、下り「ひゅうが5号」は運転時刻を繰り下げるとともに、現行の宮崎行から宮崎空港行に変更する。ダイヤ改正後は延岡駅7時0分発・宮崎空港駅8時23分着となる。