JR各社は12日、年末年始期間(2023年12月28日から2024年1月4日まで)の指定席予約状況について発表した。新幹線において、予約可能席数・予約席数がコロナ禍前の2018年度を上回る路線が多く、在来線も2018年度に近い水準まで回復している。

  • 東海道・山陽新幹線「のぞみ」は年末年始期間、全車指定席で運転される

今年度の傾向として、予約席数の増加が目立ち、早めに予約が埋まりそうな状況にある。12月12日現在、下りのピーク日は12月29・30日、上りのピーク日は1月3日となる見込み。席に余裕はあるものの、一部時間帯ですでに満席に近い予約もあるため、確実に座れる指定席を早めに予約するか、予約の集中する日時を避けるよう呼びかけている。ピーク日をはじめ、一部時間帯において各駅で混雑が予想されるため、日時をずらしての利用を推奨している。

JR東海は東海道新幹線に関して、予約可能席数379万席に対し、予約席数173万席(2022年度比155%・2018年度比117%)と発表。確実に座りたい人に向けて、全席指定席(自由席設定なし)の東海道・山陽新幹線「のぞみ」の予約を勧めている。

JR西日本は山陽新幹線に関して、指定席の定員数215万6,400席に対し、予約席数88万800席(2022年度比149%・2018年度比106%)と発表した。北陸方面の在来線は、指定席の定員数22万7,000席に対し、予約席数7万8,400席(2022年度比139%・2018年度比88%)。JR西日本管内の北陸新幹線は、指定席の定員数40万9,100席に対し、予約席数15万4,300席(2022年度比126%・2018年度比105%)に。関西空港方面は指定席の定員数12万2,900席に対し、予約席数8,100席(2022年度比162%・2018年度比79%)となっている。

JR四国は特急列車・快速列車に関して、指定席の提供席数14万7,500席に対し、予約席数約4万8,300席(2022年度比130.4%・2018年度比94.3%)と発表。JR九州は九州新幹線に関して、指定席の予約可能席数23万6,000席に対し、予約席数10万1,000席(2022年度比139.4%・2018年度比96.9%)と発表した。西九州新幹線は指定席の予約可能席数6万7,000席に対し、予約席数2万1,000席とのこと。

  • 東北新幹線もコロナ禍前の2018年度を上回る予約状況に

JR東日本は新幹線全体(東北・秋田・山形・上越・北陸新幹線)の予約可能席数208万席に対し、予約席数101万席(2022年度比130%・2018年度比103%)と発表。東北新幹線「はやぶさ」「はやて」「やまびこ」「なすの」の予約席数43万席(2022年度比129%・2018年度比101%)、秋田新幹線「こまち」の予約席数6万席(2022年度比121%・2018年度比99%)、山形新幹線「つばさ」の予約席数7万席(2022年度比130%・2018年度比113%)、上越新幹線「とき」「たにがわ」の予約席数17万席(2022年度比137%・2018年度比102%)、北陸新幹線「かがやき」「はくたか」「あさま」の予約席数26万席(2022年度比131%・2018年度比107%)としている。

同社の在来線のうち、特急「成田エクスプレス」を含む総武本線の指定席の予約席数は1万席(2022年度比188%・2018年度比97%)となった。

JR北海道は北海道新幹線に関して、指定席の予約可能席数15万2,990席に対し、予約席数3万2,848席(2022年度比105.3%・2018年度比99.4%)と発表。在来線は予約可能席数10万2,234席に対し、予約席数3万6,013席(2022年度比117.9%・2018年度比92.1%)となっている。