「八百屋でスピーカーを売っていたみたいな…」“80年代独特の文化形態”について石井竜也&日比野克彦が語り合う
TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。今回のお客様は、ミュージシャンの石井竜也さんと常連客の東京藝術大学学長・日比野克彦さん。ここでは“80年代の文化”について、お2人が感じていたことを語り合いました。

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(左から)日比野克彦さん、石井竜也さん

◆80年代は「独特な文化」があった

日比野:石井さんとは(年齢でいうと)僕のほうが1学年上なんですけど。

石井:そうですね。

日比野:だから年代は一緒じゃないですか。それで、自分が学生だった頃の1980年代初頭って、世の中が面白くなるぞ、どんどん変わっていくぞ、俺たちの時代がやってくるぞ! っていうような雰囲気があふれていたよね。

石井:バブルの時代ですよね。

日比野:いつも“経済的なバブル”と(80年代に起こった)文化を一緒くたにされるのは、なんとなく引っかかりがあるんだけど、みんなが“自分の可能性”とか、それまでにあったアカデミックなジャンルっていうものをとっぱらって、先輩たちが残してきたいいところを引き継ぎながら、次の時代を作っていくみたいな……。

石井:脳が発達しましたよね(笑)。それまでの“日本脳”が崩れて(考え方が)ずいぶん自由になったなっていう雰囲気が、世の中に漂っていましたよね。

日比野:例えば、映画を観たり、本やマンガ・コミックを読んで、音楽も聴いて……街のなかにサブカルチャーがあふれていて、それが脳を崩していってくれたみたいな、そういう雰囲気があった時代が1980年代だったような。

石井:ある意味では、“色を整える”っていう時代から“雑多でいい”っていう時代に変わった気はしますよね。だから、デパートやお店なんかでも、例えば、八百屋でスピーカーを売っていたみたいな“この店でこれを売ったらだめじゃない?”というようなものまで売っていて(笑)。めちゃくちゃな時代だった気がしますね。

日比野:そういう感覚はあるね。“八百屋でスピーカーを売ってもいいでしょう、なぜなら俺は音楽が好きだから”みたいな発想がある時代だったね。

石井:そうそう、いろんな理由をつけていましたよね。「野菜には音楽を少し聴かせたほうが甘くなるんだ」とか(笑)。そういう80年代独特の文化形態っていうのは、あった気がしますよね。

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<番組概要>

番組名:TOKYO SPEAKEASY

放送日時:毎週月-木曜 25:00~26:00

番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/speakeasy/