フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、LGBTQの人々が集う東京・新宿二丁目で53年続いてきた深夜食堂「クイン」を営む夫婦と客の人間模様を追った『新宿二丁目の深夜食堂2 ~名物ママ 54年目の決断~ 後編』を10日に放送する。

  • クイン最後の日の名物ママ・りっちゃん(右)

LGBTQが集う街・新宿二丁目で、午前0時から朝まで営業する「クイン」は、1970年のオープン以来、名物ママのりっちゃん(78)と厨房を担当する夫の加地さん(77)の夫婦二人三脚で、この街に流れついた人々の心を癒やしてきた。おにぎりや焼き魚、真夜中の優しい味で親しまれてきた店は、この街になくてはならない存在だ。

店の歴史は半世紀を超え、すでに夫婦の体力は限界に。それでも「辞めないで」という“二丁目の住人”たちの声に応え、「1年後に迫った賃貸契約の更新までは…」と、満身創痍の体で営業を続けていた。

しかし、りっちゃんの座骨神経痛は日に日に悪化。さらに、加地さんがこの夏の記録的猛暑で倒れ、救急車で運ばれる事態になり、「クイン」は臨時休業を余儀なくされた。そして、店を再開して1カ月後、入口の壁に張られたのは「閉店のお知らせ」。夫婦は、1年後の契約更新を待たず、2023年9月末に閉店することを決めたのだ。突然の知らせに驚く常連客たち。店には涙する人も多くいた。

数え切れない孤独や絶望を受け止めて、人々の背中を押してきた深夜食堂「クイン」。53年の歴史に終止符を打つ決断をした名物夫婦と、閉店へのカウントダウンの日々を、女優・吉田羊のナレーションで見つめていく。

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