中央快速線・青梅線に導入する2階建てグリーン車は、4・5号車として2両連結され、現行の10両編成から12両編成に増やす。従来の2階建てグリーン車は乗降ドアを片開き(出入口幅810mm)としていたが、中央快速線・青梅線の2階建てグリーン車は東京駅での短時間での折返しや各駅でのスムーズな乗降に対応するため、乗降ドアを両開きとし、出入口幅を1,300mmに拡大した。

  • 中央快速線・青梅線の2階建てグリーン車は2両連結され、4・5号車に

座席数はグリーン車2両合計で180席(4号車86席、5号車94席)。両開きドアの導入でデッキが広くなった分、車端部の客室が1室あたり8席に減少し、各座席のシートピッチも950mm(従来のグリーン車は970mm)になったとのことだが、ドア間の2階建て部分を延長することにより、従来の2階建てグリーン車と同じ座席数を確保している。トイレ(車いす対応)と洗面台、乗務員室・業務用室は4号車の車端部(5号車寄り)に集約された。

シートデザイン等は横須賀線・総武快速線に導入されたE235系の2階建てグリーン車とほぼ同じで、落ち着いた雰囲気を演出している。各座席の肘掛けにコンセント、背面にテーブルやドリンクホルダーなどを設置。無料Wi-Fiサービスも提供する。

従来の2階建てグリーン車にはなかった特徴として、東京駅での車内整備にかかる時間を短縮するため、座席を自動的に回転させるしくみを導入した。その際、スムーズに回転できるように、座面の四隅の縫い目を若干変更するなどの工夫も行っているとのことだった。

  • 中央快速線・青梅線に導入される2階建てグリーン車の車内・外観