JR東日本は27日、今年度の設備投資計画について発表した。おもな設備投資として、中央快速線グリーン車の導入も含まれているが、世界的な半導体不足の影響を受け、サービス開始の時期が遅れる見込みだという。

  • 中央快速線のE233系

2022年度設備投資計画では、大規模地震対策などの安全性を向上させる投資を着実に進めるとともに、それを基盤として収益力の向上に資する投資を機会逃さず実施。地方創生や「脱炭素社会」実現への貢献、業務改革などのスピードアップに資する投資を実施するとしている。設備投資額は連結で2021年度実績比約1,140億円増の6,340億円、単体で2021年度実績比約740億円増の5,000億円を計画している。

輸送サービス変革にも努め、山形新幹線用の車両E8系(2024年春営業開始予定)の新造を進めるほか、東北新幹線(盛岡~新青森間)・上越新幹線(大宮~新潟間)のスピードアップに向けた工事も引き続き進め、より便利で快適な新幹線輸送サービスの提供をめざす。ワンマン運転の拡大やBRTの自動運転に向けた対応など、持続可能な輸送サービスづくりも進めていく。

中央快速線グリーン車に関して、導入に向けた工事や車両の新造を進める予定だが、2023年度末を予定していたサービス開始が少なくとも1年程度遅れる見込み。具体的なサービス開始時期については決まり次第、改めて発表される。