大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)は、YouTube「Osaka Metro 公式チャンネル」にて「路線は9つなのに電車は○種類もある!?」と題した動画を公開。この中で、今年度中に中央線の車両を30000A系と400系の2種類にすることを明らかにしている。
同社の路線は地下鉄8路線とニュートラムの計9路線あり、1形式のみ走る路線がある一方で、複数の形式が活躍する路線も。11月9日に公開した動画では、同社で活躍する多彩な電車の種類に関して、「大阪の畑に在住」というキャラクター「ひょ~た~ん」が紹介している。
大阪・関西万博(2025年開催予定)のアクセス路線となる中央線では、1980年代に導入された20系、1990年代に導入された24系、2022年から運行開始した新造車両30000A系、2023年から運行開始した新型車両400系の4形式が活躍中。ただし、現在は古い車両から新しい車両への更新を進めている段階であり、最も古い20系については「今年度で全廃予定」と発表された。24系についても、30000A系・400系の導入にともない「他路線へ転用する」と発表されており、これも今年度中に完了する見込みとなった。
中央線の24系をはじめ、御堂筋線の21系、谷町線の22系、四つ橋線の23系、千日前線の25系は「新20系」と総称される。1990~1997年にかけて製造され、20系をベースにモデルチェンジを行い、ステンレス製の車体に。走行機器にVVVFインバータを採用した。サードレール(第三軌条)方式で運行される同社の地下鉄路線において、現在の標準型といえる車両として活躍している。
なお、中央線は今年度中に30000A系と400系の2種類になるとのことだが、30000A系は大阪・関西万博の期間中に必要な輸送力を確保するために新造された車両で、万博開催後は谷町線へ転用される予定。将来的に中央線の車両を400系に統一する見込みとなっている。