フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、肌に書を記す「女体書道」を受ける女性たちを追った『からだに記す女たち ~女体書道を願うわけ~』を5日に放送する。
神奈川県にある築400年の蔵。ここで行われているのが、女性の肌に書や墨絵を描く「女体書道」だ。書家の小林覚さんが、女性たちの希望する詩や言葉を体に書き、アート作品として写真に残している。口コミや個展で広まり、いまでは「モデルをしたい」という女性たちが後を絶たない。中には「2年も待った」という人がいるほどの人気となっている。
「女体書道」を希望する女性たちは、就職するか、それとも、夢を追うべきか悩む20代の大学院生。何となく日々を過ごすことに疑問を感じた30代の会社員。子育てが一段落した今、自分の人生を楽しみたいという40代の主婦など、その年代、職業、置かれた状況もさまざまだ。
今年1月、この日のモデルは、2回目の「女体書道」となる36歳の美海さん。子どもの頃、先天性脊椎側弯(そくわん)症と診断され、その手術でできた背中の大きな傷跡にコンプレックスを抱いていた。しかし、その傷跡をあえて生かし、「女体書道」で唯一無二の作品を生み出したことで、前を向き始めた。
そんな美海さんは、抱え続けてきたもう一つの思いと、向き合おうとしていた。それは、本音を話してくれない母親との関係。「母の本音が知りたい…」と、できあがった作品を手に、彼女は母の元へ向かう。
「女体書道」を通して、自分の人生を切り開こうともがく女性たちの姿を、音楽家・青葉市子のナレーションで追っていく。
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