「おっはー」とはどういう言葉なのか、『おはスタ』の「おーはー」とは違うのか、気になるという人も多いでしょう。

本記事では「おっはー」の詳しい意味や元ネタ、やり方、もう死語なのかなどを解説します。

  • おっはーとは

    「おっはー」の意味や元ネタ、やり方、死語なのかなどを解説します

「おっはー」の意味とは

「おっはー」とは、「おはよう」を崩した言葉で、2000年頃に大流行した俗語です。

SMAPの香取慎吾さんがフジテレビ系のバラエティー番組『サタ★スマ』の中で、「慎吾ママ」として登場する際によく使用していた挨拶です。

慎吾ママとは番組内の「慎吾ママのこっそり朝ご飯」というコーナーで、香取慎吾さんが女装し主婦に扮したキャラクター。一般家庭を訪れ、いつも忙しいお母さんの代わりに、冷蔵庫内にあるもので朝ご飯を作るという人気コーナーでした。

慎吾ママと「おっはー」は瞬く間にブームとなり、慎吾ママは当時、文部省による「[子どもと話そう]全国キャンペーン」の推進リーダーにも任命されました。

香取慎吾扮する慎吾ママの歌『慎吾ママのおはロック』も大ヒット

2000年8月には慎吾ママの歌う『慎吾ママのおはロック』が発売され、オリコンシングルチャートで1位を獲得し、大ヒットを記録しました。

「いただきまーす、おっはーでマヨチュッチュ」というフレーズを覚えている人も多いのではないでしょうか。

ちなみに「マヨチュッチュ」とは、慎吾ママが好物のマヨネーズのチューブに、直接口をつけて吸うことを指しています。

2000年の流行語大賞を受賞

「おっはー」の勢いはとどまることを知らず、2000年の「新語・流行語大賞(現ユーキャン新語・流行語大賞)」を受賞しました。

男女や世代を問わず、国民的な流行語として認められたのです。

「おっはー」の元ネタは『おはスタ』で山ちゃんが言っていた「おーはー」?

実は「おっはー」は、元々は『おはスタ』で使われていた「おーはー」からヒントを得たものです。

『おはスタ』は1997年から放送されているテレビ東京系の朝の子供番組で、当時の司会である「山ちゃん」こと山寺宏一さんをはじめとした出演者たちが、「おーはー」と挨拶するのがお決まりでした。

慎吾ママと「おっはー」がどんどん人気になっていったため、「山ちゃんに許可をとろう」という名目で『おはスタ』に慎吾ママが出演したこともあります。そこで無事、正式に使用許可をもらったということです。

なお山寺宏一さんは後日ラジオにて、実家のある宮城県に帰省した際のとある自虐エピソードを披露しています。宮城県で山寺宏一さんが「おーはー」と挨拶したところ、現地では『おはスタ』が放送されていなかったため、元祖であるにも関わらず「慎吾ママのパクリだ」と言われてしまったそうです。それほどまでに「おっはー」の認知度がすさまじかったということを物語る逸話です。

「おっはー」のやり方

「おっはー」には、ジェスチャーがあります。

まず「おっ」と言いながら両手を顔の横に置き、人さし指と親指で輪を作ります。「OK」と同じジェスチャーです。

そして「はー」と言いながら手を開きます。

「おっはー」は死語?

「おっはー」は2000年頃に流行した言葉であり、確かに若い人の中には「あまり聞いたことがない」という人もいるでしょう。

しかし2021年に香取慎吾さんが『おはスタ』に出演した際には、Twitter(現X)で「#おっはー」がトレンド入りしました。

また2023年の7月24日には、香取慎吾さん自らがInstagramにて「#おっはー」のハッシュタグとともに、慎吾ママに扮した姿を投稿しています。

香取慎吾さんはNHKのEテレで放送中の教育バラエティー『ワルイコあつまれ』の中の「慎吾ママの部屋」というコーナーで、2023年8月現在も慎吾ママの姿を披露しています。

このように「おっはー」は、全盛期ほどではないとは言え、現在も多くの人に認知されていると言っていいでしょう。

「おっはー」は2000年頃に流行したスラング

「おっはー」は「おはよう」という意味の俗語であり、香取慎吾さん扮する慎吾ママの決めぜりふです。

元々は『おはスタ』の中で使われていた「おーはー」を参考にしてできた言葉です。

全盛期に比べて実際に使う人は少なくなったとは言え、明るく元気な気持ちになれる挨拶として、今でも多くの人に親しまれています。