■ワイン×うなぎ!? 文化人に愛された老舗鰻店

夜ご飯は、江戸屋台ミーティングでおすすめしてもらった浅草の老舗うなぎ料理専門店「駒形前川」へと足を運ぶ。創業220年、江戸時代から続く同店は、作家の池波正太郎をはじめ、詩人の高村光太郎など多くの文化人に愛されてきた。その老舗で味わうのは、なんと"うなぎとワイン"のペアリング。

  • 駒形前川 浅草本店

実は「駒形前川」、うなぎにあうワインを自社で輸入・販売を行っている。さらには、スイーツにも力をいれたりと、伝統を守りつつ時代の流れにあわせて革新を続けている企業。

  • 隅田川と東京スカイツリーの夜景を横目に絶品のうなぎを堪能できる

「駒形前川 浅草本店」では、隅田川と東京スカイツリーの夜景を横目に絶品のうなぎを堪能できる。今回いただいたのは「うな重(上)」。デザートをパティシエが作る甘味「錦玉羹(きんぎょくかん)」に、お吸い物を肝吸いに変更して、スタッフおすすめの組み合わせで食べることに。

  • 「うな重(上)」をスタッフおすすめのものに変更

じっくり丁寧にふっくらと焼き上げたうなぎに、甘すぎないシンプルなタレが絶妙にマッチ。さらに、スパイシーで酸がきいた重ためのスペイン産赤ワインをあわせれば、新たな味わいを体験できる。

  • スペイン産の赤ワイングラス

料理の締めくくりは、オレンジ果汁にゆずの香りと白ワインをあわせて作った和風オレンジゼリーで。さわやかな味わいだけでなく、夏にふさわしい涼しげな見た目が、これまた乙だった。

■初心者も楽しめる手軽な落語体験

おなかが一杯になったあとも、夜はまだまだ続く。「OMO3浅草」に戻り、金・土限定イベント「浅草落語ナイト」に参加。

  • 夜のOMOベースから見る浅草寺の夜景

この日の落語家は三遊亭 遊子(さんゆうてい ゆうこ)氏。落語はとっつきにくいものなんじゃ……と思っていると、同氏からこんな言葉が。

「(落語は)別に大したもんじゃないんですよ。肩の力を抜いて聞いてほしいんです。普段生きていて肩肘が張る瞬間が多いと思いますけれども、落語を聞くとちょっと肩の力がすとんと抜けるような、人間の失敗談、ばかばかしいどうしようもないところを描いたのが落語の物語でございます」

  • 三遊亭 遊子(さんゆうてい ゆうこ)氏

その言葉通り、クスッとつい笑ってしまう粋な噺(はなし)を聞き終えたあとは、心と体がすーっと軽くなったような気分に。

  • 「浅草演芸ホール」の席番組の案内

スタッフによれば、本アクティビティに参加した人の中には、落語の魅力にハマり、実際に「浅草演芸ホール」を訪れる人も。館内には、「浅草演芸ホール」のスケジュールも張りだされているので気になる人はぜひチェックしてみてほしい。

そんなこんなで笑いで一日を締めくくり、その日は気分よく眠りについた。

■早朝さんぽで浅草を新発見!?

翌朝のスタートは、なんと5時55分。

早起きの目的は、ホテルの宿泊者限定アクティビティ「粋だねぇ、明けの浅草さんぽ」(無料)に参加するためだ。観光客でにぎわう日中ではなく、"浅草っ子"の時間が流れる早朝に浅草寺の境内を巡ると、浅草の新たな一面を知れるという。

  • 浅草寺の鐘

だが、起きたはいいものの働かない頭、開かない目、動かない体。「誰か私にエネルギーをください」と思っていると……

ごーん! ごーーん! ごーーーん!

  • 「粋だねぇ、明けの浅草さんぽ」がスタート

突然、浅草の街に荘厳な音色が響く! 何かと思ったら、実はこれ毎朝6時に浅草寺でつかれる鐘の音。時計がなかった時代に時報代わりにつかれていたものが、現在でも続いているのだとか。

この鐘を合図にツアーはスタート!

  • 「浅草神社」、通称「三社様」

まず向かった先は「浅草神社」。通称「三社様」と呼ばれており、浅草っ子はこの名前で呼ぶのだとか。ここでは、社紋をきっかけに神社の成り立ちをはじめ、「三社祭の数週間前から浅草っ子はそわそわする」といった地元っ子の話を伺った。

  • 地元民は「観音様」と呼ぶ「浅草寺」

ほかにも、「浅草寺」を地元民は「観音様」と呼ぶことや、本堂(観音堂)に行ったら見てほしい注目ポイント、浅草っ子と観音様のエピソードなど、行くだけでは知り得ない密度の濃い内容を約1時間かけて知ることができた。

■地元っ子の味を朝から堪能

そんな早朝さんぽでおなかはぺこぺこ。朝食は、「OMO Food & Drink Station」で! 朝にはおにぎりが登場するなど、時間にあわせて商品が一部入れ替えられる。

  • 朝はおにぎりが登場!

この日は、浅草のちいさなパン屋「テラサワ」の生クリームコロネ、「浅草 福寿家」の伊奈利ロールなど、浅草グルメでおなかと心を満たした。

  • 浅草のちいさなパン屋「テラサワ」の生クリームコロネや「浅草 福寿家」の伊奈利ロールなど

ちなみに、近くにお店があるので気に入った店舗があれば、実際に買いに行ってみるのもおすすめだ。


初めて浅草を訪れる人はもちろん、すでに浅草を楽しんだことがある人も、「OMO3浅草」に泊まれば、普段知ることのない街を知れるはず。ぜひ、あなたも"粋な浅草っ子体験"を味わってみては?

■Information
「OMO3浅草 by 星野リゾート」
【所在地】東京都台東区花川戸1丁目15−5