JR各社は27日、お盆期間(2023年8月10~17日)における指定席予約状況について発表した。新幹線の予約可能席数や予約席数はコロナ禍前の2018年に近い水準まで回復しており、一部の新幹線で2018年比が100%を超えたところもあった。
今年の傾向として、予約可能席数は昨年度と同水準だが、予約席数が昨年を上回り、早めに予約が埋まりそうな状況にある。7月27日現在、上りのピーク日は8月11日、下りのピーク日は8月13日または8月15日。ピーク日をはじめ、一部時間帯において各駅で混雑が予想されるため、日時をずらしての利用を推奨している。
JR東海は東海道新幹線に関して、予約可能席数321万席(2022年比100%・2018年比105%)に対し、予約席数114万席(2022年比153%・2018年比95%)と発表。お盆期間中、席に余裕はあるものの、一部時間帯ですでに満席に近い予約もあるため、確実に座れる指定席を早めに予約するか、予約の集中する日時を避けるように呼びかけている。
JR西日本は山陽新幹線に関して、指定席の定員数182万2,000席(2022年比105%・2018年比108%)に対し、予約席数67万2,600席(2022年比149%・2018年比89%)と発表した。北陸方面の在来線は、指定席の定員数22万4,900席(2022年比98%・2018年比121%)に対し、予約席数6万200席(2022年比165%・2018年比81%)。金沢駅で接続する北陸新幹線は、指定席の定員数41万4,500席(2022年比109%・2018年比103%)に対し、予約席数12万9,600席(2022年比149%・2018年比95%)となった。関西空港方面は指定席の定員数13万9,200席(2022年比165%・2018年比224%)に対し、予約席数9,100席(2022年比142%・2018年比85%)としている。
JR四国は在来線の特急列車・快速列車に関して、指定席の提供席数15万1,000席(2022年比93.4%・2018年比99.1%)に対し、予約席数は約4万3,700席(2022年比139.6%・2018年比94.1%)と発表。JR九州は九州新幹線に関して、指定席の予約可能席数23万2,000席(2022年比106.1%・2018年比91.0%)に対し、予約席数9万1,000席(2022年比150.9%・2018年比82.8%)と発表した。昨年開業した西九州新幹線は、指定席の予約可能席数6万7,000席に対し、予約席数2万3,000席とのこと。
JR東日本は新幹線全体(東北・秋田・山形・上越・北陸新幹線)の予約可能席数210万席(2022年比115%・2018年比106%)に対し、予約席数88万席(2022年比153%・2018年比92%)と発表。東北新幹線「はやぶさ」「はやて」「やまびこ」「なすの」の予約席数は42万4,000席(2022年比151%・2018年比92%)、秋田新幹線「こまち」の予約席数は5万8,000席(2022年比144%・2018年比85%)、山形新幹線「つばさ」の予約席数は5万7,000席(2022年比166%・2018年比101%)、上越新幹線「とき」「たにがわ」の予約席数は11万6,000席(2022年比164%・2018年比90%)、北陸新幹線「かがやき」「はくたか」「あさま」の予約席数は22万5,000席(2022年比150%・2018年比93%)となっている。特急「成田エクスプレス」を含む総武本線の指定席の予約席数は1万2,000席(2022年比234%・2018年比86%)とのこと。
JR北海道は北海道新幹線に関して、指定席の予約可能席数15万130席(2022年比101.0%・2018年比86.2%)に対し、予約席数4万3,848席(2022年比125.9%・2018年比86.9%)と発表。在来線は予約可能席数9万1,934席(2022年比103.2%・2018年比79.8%)に対し、予約席数3万309席(2022年比129.7%・2018年比92.5%)としている。