茨城県は23日、つくばエクスプレスの県内延伸について、延伸する方面を土浦方面、JR常磐線と接続する駅を土浦駅として、県内延伸構想の具体化に向けた検討を進めていくと発表した。

  • 茨城県がつくばエクスプレスの延伸方面を土浦方面に決定。県内延伸構想の具体化に向け、検討を進めていく

つくばエクスプレスの県内延伸に関して、土浦方面・茨城空港方面・水戸方面・筑波山方面の4案から絞り込むため、「TX県内延伸に関する第三者委員会」を設置し、検討を進めてきた。

5月1~30日にパブリックコメントの募集も実施。個人262名、法人・団体21団体から意見が提出され、意見件数はのべ540件とのこと。パブリックコメントの結果として、県内延伸賛成は83%、県内延伸に反対する意見は17%。延伸賛成とする意見の中で、延伸方面について土浦方面31%、茨城空港方面19%、水戸方面6%、筑波山方面5%だった。

今回、土浦方面の延伸で決定したが、茨城空港方面への県民の期待も高いことから、土浦延伸実現後、空港の着陸制限の緩和など空港を取りまく状況が変化した場合に、改めて茨城空港延伸について議論したいとしている。

なお、第三者委員会の提言やパブリックコメントでもさまざまな課題を指摘されており、意見を真摯に受け止め、県内延伸の実現に向けて実現可能性を高めていくことが必要だと説明。今後、採算性の確保に向けた需要拡大、コスト削減の方策、事業スキーム等を検討し、関係機関との調整のベースとなる延伸計画素案の策定を進めていく。